AXIS 169号は5月1日発売です。

カバーインタビュー 永井一正 & 永井一史
日本を代表するグラフィックデザイナーの永井一正氏と、クリエイティブディレクションの第一線で活躍を続ける永井一史氏。親子でありながら、全く異なるアプローチで創造活動を続けているように見えるふたりの互いに対する思いと個々のデザイン観について聞いた。

特集 2020東京への視点—ついでにここもこうしよう
2020東京オリンピック・パラリンピックは近未来の都市のあり方や技術の進むべき道を指し示すショーケースにならなければいけないはず。大会運営そのものの成功だけでなく、現在の東京という都市や日本という社会が抱えるさまざまな課題にも対処していきたい。少なくとも解決への糸口を見つけたい。2020東京オリンピック・パラリンピックの開催に向けて、「一緒にここもこうすればいいのでは?」という提案の数々。

匠のかたち 日本酒
水に恵まれ、米を主食とする日本において、日本酒は特別な存在といっていい。五穀豊穣や国の安寧を祈念する際に、日本酒を供えるのもその表れだろう。米を原料とした酒造りは、弥生時代の稲作とともに始まったと考えられる。江戸時代になって、大量仕込み樽の技法が開発されたことにより、日本酒の生産量が増加するとともに各地に技術が広まった。複雑な醸造工程のため、杜氏という総監督役を中心に、専門の職人が分担しながら仕事を担う。今もいくつかの杜氏集団が残るが、最多の杜氏数を誇るのが岩手の南部杜氏である。その1つ、南部美人を訪ねた。

オピニオン ジェイ・シュー(サンフランシスコ・アジア美術館館長)
ここ数年、数々の人気展覧会を開催し、多くの話題を集めてきたサンフランシスコ・アジア美術館。アジアの美術を扱いながらも、その見せ方と語り口にはグローバルな視点が感じられる。2008年の就任以来、新たな美術館のあり方を模索してきた同館館長のジェイ・シュー氏を訪ねた。

トピックス  未来に向けての無数の問いかけ—「コンスタンティン・グルチッチーパノラマ」展
ミュージアムでのデザイナーの個展というと、概してそれまでの作品とデザインプロセスを回顧的に説明・展示するかたちになりがちだ。しかし、ヴィトラ・デザインミュージアムで9月14日まで開催中の「コンスタンティン・グルチッチーパノラマ」展はそういう従来の展示スタイルから大きく異なり、グルチッチのデザインの世界を展望しながら、私たちの未来を考えるという総合デザインプロジェクトに昇華している。同展開幕直前の展示作業の現場を訪れ、マテオ・クリース館長とグルチッチ自身に、3年がかりで完熟に至ったエキシビションについて語ってもらった。

トピックス  独居とシェアに見る、これからの住まいと暮らし
人口減少と少子高齢化という2つの大きな課題を抱えつつ、日本の社会構造は大きな転換期を迎えている。そのうえ都市への人口集中や地域での過疎化はさらに進む傾向にあり、また不動産を含めた都市基盤の老朽化など、社会が抱える課題は枚挙にいとまがない。こうした背景のなか、人々の暮らし方にも多様な選択肢が生まれているが、特に近年注目を集めているのが「独居」と「シェア」だ。それぞれのライフスタイルを追究し、著作にまとめた2組に取材した。 

トピックス  デザイン・インダバー新しいアフリカを築く3人のクリエイター
世界的なクリエイターがケープタウンに集結してカンフェレンスを繰り広げるデザイン・インダバが、今年も2月末に開かれた。日本からは深澤直人、メキシコからは建築家ミシェル・ロイキンドといった多彩な顔ぶれ。英国のトマス・ヘザウィックは、現代アフリカ美術館の建築プランを発表するなど話題に事欠かなかった。その一方で、アフリカ勢スピーカーたちの活動が深く印象に残った。

その他トピックス
企業に根ざすデザイン思考のリアル―国内5社の最新事例
AXISギャラリー&シンポジア 卒業制作展レポート 2014

その他連載
ザ・プロトタイプ デンソー「X-mobility」
まばたきの記憶 「木とデジタル」 文・スケッチ/鈴木康広
廣村正彰のJunglin’ 「見えないモノを見えるように」
本づくし・書評 善本哲夫/玉井美由紀/深澤直人
産学連携の正しいやり方 多摩美術大学、成城大学&東新製作所
フロム・ザ・ワールド アムステルダム/ミュンヘン/シンガポール/横浜/ソウル
クリエイターズワーク&ソウル 古屋絵菜/ペドリータ ほか

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