世界の書店から(その1、台北編)

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知識と教養の宝庫といえば、やはり書店。旅先で、真っ先に訪ねたい場所の1つでもあります。そこで、台北を旅する際にお薦めしたい一軒を今回はご紹介。

1989年に1号店を構えた誠品(チョンピン)書店は、台湾では知らない人はいないという、巨大チェーン店の1つ(しかもオシャレ系)。このお店が素晴らしいのは、デザインやアート、建築といった分野の品揃えにあります。国内本はもとより、海外の書籍や雑誌類も充実。シュリンクパックされたAXIS誌も、けっこうな数が並んでいました。

6月中旬、店舗の1つである敦南店に立ち寄った際には、阿部雅世さんが微笑む139号が。ピンクの背景紙と相まって、ひときわ目立っていました。海外書店で日本の雑誌と遭遇すると、どうしても気になるのは値段です。ヨーロッパや米国では国内価格の2倍以上、しかも立ち読みされてずいぶんとくたびれてしまっている状態であることも珍しくありません。それでも、購入していただける読者がいるというのは、誠にありがたいものです。

ピンボケ写真ですみません。

▲ピンボケ写真ですみません。

台北では、672台湾ドルという値が付いていました。日本円に換算すると、1,950円ほど。航空便で送られてくることを考えれば、結構良心的な値段ですね。ただ、本当の価値というのは購入された方が決めるのであって、その意味では、値段の高い安いではなく、常に買って得したと思ってもらえるような誌面づくりに努めなければと………。

書店の紹介から少し脱せんしましたが、今回取り上げた誠品書店 敦南店(台北市敦化南路一段245號B2~2F)は、デザイングッズを扱うコーナーやギャラリー機能も併設。本のフロアは24時間営業なので、名物の夜市を見て回った後でも立ち寄れます。

今、台湾でどんなデザインやアートが流行しているかを知りたければ、誠品書店に向かうとよいかもしれません。

深澤直人さんデザインのカバンも店頭に並んでいます。北京語ではこのように表記するんですね。

▲深澤直人さんデザインのカバンも店頭に並んでいます。北京語ではこのように表記するんですね。

誠品書店 敦南店:台北市敦化南路一段245號B2~2F
MRT南港線「忠孝敦化」駅6番出口を出て、徒歩数分