AXIS 162号 特集は
「演劇空間に見る表現の自由」

フェスティバル/トーキョー2012より、フランスのLFKsによる「たった一人の中庭」 ©Yohta Kataoka

現在発売中のAXIS 162号、特集は「演劇空間に見る表現の自由」です。劇場内のまず演出ありきというものではなく、自由な発想で演出そのものさせ変えてしまうような例も……。演劇空間のデザインの幅広さと自由な発想は、その他分野の創造に対しても大きなヒントになるはずです。

巻頭のインタビューは、2009年にスタートしたフェスティバル/トーキョーのプログラムディレクター、相馬千秋さんへのインタビュー「演劇空間は、もっともっと自由であっていい」。

ラウムラボーア「メタボリックキッチン」

続いて「空間実験室」というその名のとおり、さまざまな空間で型破りな実験を繰り返すドイツの“建築行動家集団”ラウムラボーア。「劇場から都市にはみ出し、実験を繰り返す」。

ヌーメン/フォーユースがデザインを担当した「ダムド」。

そして、4年ごとの開催で“舞台美術のオリンピック”とも称される世界最大の国際舞台美術展「プラハ・カドリエンナーレ」で、2011 年に最優秀ステージデザイン賞と最優秀シアター・テクノロジー賞の2部門で金メダルを獲得したデザインユニット、ヌーメン/フォーユースへのインタビュー。「空間には明確なロジックがある」。

さらには、設計事務所OMAのパートナー、重松象平さんが手がけた世界初のボーカロイドオペラ「THE END」のステージデザイン。「映像の洪水を受け止めるシンプルな装置」。

「光のないII」。ノーベル賞作家のエルフリーディ・イェリネクが震災後に書き下ろした戯曲を高山 明さんがツアーパフォーマンス化した作品。 Photo by Masahiro Hasunuma

ラストは、劇場を離れ実際のビルや店舗などを舞台に観客を巻き込むツアーパフォーマンスを展開するユニット「ポルトビー(Port B)」代表・演出家の高山 明さんにインタビューしています。「さまざまな境界をずらすため、劇場の外に出る」。

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