プロダクトデザイナー藤城成貴さんの、本物のような模型の展覧会

ギャラリーに展示されているのは、製品を開発するときにつくった試作、あるいは自らの研究のために制作した模型。たいはんはミニチュアだが、あまりに実物のようで見る人を驚かせている。

制作したのはプロダクトデザイナーの藤城成貴さん。例えば、有田焼のブランド「2016/」から発売されたピッチャーや醤油差し、おろし金などの模型は、主にイラストボードという厚紙でつくられている。注ぎ口のカーブを実現するための治具もあるが、模型のために治具までつくるデザイナーはどれだけいるだろう。

「2016/」のPRを担当するデイリープレスの竹形尚子さんは、あるとき、藤城さんから写真を見せられたという。写っていたのは、まだ完成していないはずのピッチャーや醤油差しなど。それらがすでに存在するかのように日常風景のワンシーンとして写真に収まっていた。竹形さんが同社のギャラリー「Naname」で藤城さんの展覧会をしようと決めた理由だという。

藤城さんがなぜ精緻な模型をつくるのか。また、なぜ写真に収めるのか。その理由は1月1日発売のAXIS186号「Creators’Work and Soul」で語られています。手で考えるような藤城さんの模型を集めた展覧会は、12月25日(土)までの開催です。


Studies / Shigeki Fujishiro

会 期: 2016年12月17日(土)〜12月25日(日)
    11:00〜19:00 ( 25日は18:00まで)

会 場:Naname
    東京都目黒区青葉台3-5-33 川邉ハイツ1F
    デイリープレス内(地図
    
詳 細:http://dailypress.org/news/2999/