マンチェスター大学とinov-8が共同開発
グラフェンを使用した世界初のシューズが登場

マンチェスター大学は、同大学のNational Graphene Instituteとスポーツウェアを手がけるイギリスのinov-8(イノヴェイト)が共同で、原子1個分の厚さしかなく、軽くて強い素材・グラフェン(graphene)を使用した世界初のトレッキングシューズを開発したと発表した。

同社はすでに2017年夏、トレイルランニングやフィットネスシューズでグラフェンを使用して国際的な成功を収めていた。今回、イノヴェイトの新しいトレッキングシューズ「ROCLITE」のラバー部分に同素材を混合。これにより、アウトソールは強度、弾性、堅さに関していずれも50%性能が上昇。

今回、「ROCLITE 335」と「ROCLITE 345 GTX」の2種類のブーツが登場。前者のアッパー部分にはプリマロフト(PrimaLoft)断熱材を使用しており、寒い日に暖かさを増すという。また、後者には防水性ゴアテックスを採用することで、濡れた状態でのトレッキングにうってつけだ。

重量はROCLITE 335が335g、ROCLITE 345 GTXは345gで、いずれもイノヴェイトの公式サイトから購入可能とのこと(日本公式サイトでは今のところ未販売)。トレッキングシューズやアウトドアシューズの市場は何年も停滞気味だそうで、関係者はこの革新的なシューズで市場の活性化を期待している。End