NEWS | インテリア
2020.03.16 16:51
ヨーロッパでもっとも大きく混み合う小児病院のひとつ、英リバプールの小児病院「Alder Hey Children’s Hospital」に、「VOX POD」と呼ばれるボックスが設置された。
院内の継続的な改善を行うには病院スタッフと利用者からのフィードバックが欠かせないそうで、デザインスタジオ WMB studioが手がけたこのVox Podでは、フィードバックを円滑に進めるために自分の考えや提案をビデオで記録できるという。
ポッド自体を移動させることも可能で、院内のさまざまな部門に持ち込んで、大切な公開イベントのオリエンテーションを行うこともできる。
同スタジオのアプローチは、対応力と柔軟性のある構造物を設計すること。全体としては丸みを帯びているが、同じ大きさの二等辺三角形3つで構成されており、それぞれ分割も可能。1つや2つでも使え、3つ組み合わせることで密室ができあがり、ミーティングルームとしても機能する。
内部はカンバ材を使い、ソファの生地には暖色を採用して、考えを巡らすのに快適で落ち着いた雰囲気を演出。天井や扉には丸窓を設けて自然光を取り入れつつ、内部の視認性も確保。また、ひときわ目をひく彫刻のような外観で、院内の患者やスタッフを視覚的にも楽しませてくれるだろう。