子供たちの小さな社会
限られた空間にある保育施設「Ledeer」が中国・広州に配置

現代の中国の都市部では、親たちが安心して子供たちを預けられる公共スペースは数少ないそうだ。広州にあるコミュニティベースの保育施設「Ledeer」は、さまざまな年齢の子供たちが一緒に遊べる場所をコミュニティに作り、子供が専門的なケアを受けながら親たちにも個人の時間を提供することを目指している。

敷地は幅8mの長方形の空間だそうで、北側からのみ自然光が入るという。日光や植物、プールといった自然な環境がなく、限られた屋内空間でも子供たちが自由に遊べる空間作りが求められた。

設計を手がけたCredohus Architectsは、子供たちの遊び場を街の通りのようにデザインし、さまざまな機能をもつ小部屋を配置し、端には大きなスペースを設けた。さまざまなサイズと形状の木の小部屋がいくつも並んでおり、小さな村のような空間ができあがった。

こうした小部屋は壁に囲まれてはいるがセミオープンで、壁の開口部と小さな窓からは行き来したり、別の部屋を見渡すこともできる。

また、小部屋の内部の高さは1.5mから1.9mまでと、大人にとっては窮屈だが、子供には快適である。内側は赤・オレンジ・黄といった暖色を使い分けることで、子供たちにそれぞれの空間の特徴を覚えさせたり、内と外がひっくり返ったような感覚を得られるという。

Ledeerのデザインは、子供たちがもつ社会性に見合った、形にこだわらない集団的な関係を実現させるものだ。各スペースの正しい使い方はなく、ここでは教師と子供たちは自分たちで新しい秩序を見つけなければならないのだ。End