地上に大きな医療従事者の肖像画を描いて称える
アーティストJorge Rodríguez-Geradaによる「Somos La Luz」

地上に大きな肖像画を描くアーティスト Jorge Rodríguez-Geradaは、新しい作品「Somos La Luz」を制作した。新型コロナウイルスの最前線で戦うヒスパニック系の医療従事者を称えるプロジェクトである。

米ニューヨーク・クイーンズ区のフラッシング・メドウズ・コロナ・パーク(Flushing Meadows Corona Park)に登場したこの肖像画は、面積20,000平方フィート(約1858平米)を誇る。

描かれている人物はYdelfonso Decooという医師で、COVID-19治療の現場に立ち、この感染症で命を落としたという。

また、とくにアメリカにおいて、パンデミックでこれまで以上にはっきりとしたことは、社会の不平等である。ニューヨーク市の新型コロナウイルスの死者の割合は、ヒスパニック系・黒人のほうが白人・アジア人の2倍多いとRodríguez-Geradaは語る。これは、ヒスパニック系や黒人が感染リスクの高い都市労働者の75%を占めるからだと説明している。

この肖像画は、Decoo医師だけでなく、こうしたマイノリティの人々も称え、その背後にいる社会の不平等についても描いているのだ。

「コロナ・パーク」という公園の名称はパンデミック以前からのものだが、アフターコロナの時代には、この肖像画とともに象徴的な場所になることだろう。End