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2021.11.17 15:40
スウェーデン・ストックホルムに本社を置くEVトラックのスタートアップ Volta Trucksはこのほど、都市部での配送向けに設計された完全電気式の16トントラック「Volta Zero」のファイナルデザインを発表した。
同車両は、エンジンを搭載せず、バッテリーとパワートレインをボディ下のシャーシに格納することで、従来のトラックよりもはるかに低いシート高を実現。航続距離は150~200kmで、2025年までに約120万トンのCO2排出量を削減できるという。
デザインを手がけたのは、カーデザインなどを専門とする英 Astheimer Design。視野の広さと安全性を向上させるために、運転席をフロント中央の低い位置に設定しているのが特徴で、当初のプロトタイプ車両を踏襲しつつも、モダンで革新的な外観に仕上げた。
さらに、ボディパネルはすべてファイナルデザインでリデザイン。以前はフロント部分にあったバーライトを取り去り、運転席と収納ボックスのあいだにあるタッチパネルの位置を変えることで、車両の製造効率も向上する。
また、インテリアは、レザーのカラーをブロンドから作業向けのチャコールに変えたり、フローリングをチーク材からより耐久性のあるラバーマットに置き換えたりしたが、それ以外はプロトタイプからの変更はないそうだ。
プロトタイプは2020年9月に発表され、2022年半ばに一般の販売を開始する予定。今後はまず設計検証用のプロトタイプ車両25台を製造し、2022年初頭からは厳格な安全テストを行うことにしており、同じデザインで7.5トン、12トン、18トントラックも展開するとしている。