古米や非食用米をアップサイクルした
素材を配合したコア材「RICEWAVE™」

家具メーカーのモーブルは、国産バイオマスプラスチック「RiceResin®(ライスレジン)」を配合した、独自素材「RICEWAVE™(ライスウェーブ)」を開発したことを発表した。

同社ではこれまで、特許技術で自社生産しているコア材「LITEWAVE®(ライトウェーブ)」を展開してきた。この素材は、「洗える」「ヘタリにくい」「通気性・保温性」「消毒可」などの特長がある次世代素材で、スポーツシーンやホテル、プールサイド、グランピング施設、保育園など、さまざまな用途・フィールドで採用されているという。

ただ、LITEWAVE®の原料は焼却処分できるポリエチレン製100%だが、石油由来の樹脂を使っていることもあり、昨今の環境問題や脱プラスチックからその使用比率を下げようと、バイオマス素材を使用した製品の検討や試作を行ってきた。

こうして開発された「RICEWAVE™」は、食用に適さない古米や米菓メーカーなどで発生する破砕米、 飼料としても処理されない非食用米をアップサイクルした国産バイオマスプラスチック材料の「RiceResin®」を配合。

鹿児島県霧島市の宿泊施設「界 霧島」では、オリジナルデザインの屋外休憩処に使用するクッション材に「LITEWAVE®」をすでに採用していた。今回、環境に配慮した製品として「RICEWAVE™」も採用されることになったそうだ。End