NEWS | プロダクト
2022.09.05 14:15
デザイナーのジョー・バーナード(Jo Barnard)が率いる英ロンドンのデザインオフィス Morramaは、同市を拠点にする日本食レストラン「Wagamama」のために、パッケージのリニューアルを手がけた。
テイクアウトのパッケージに使われるプラスチックの量を減らすことを目指したという同プロジェクト。ただ、フードデリバリーでは、温かい麺類などをしっかりと密封するためにプラスチックが不可欠になるという。
そこで今回のリデザインでは、可能な限りプラスチックを取り除き、サラダボウルにはボール紙を使用。カツカレーのソース用トレイは作らず、メインとなるボウルはサイズを20%小さくすることで保温性を高めている。
さらに、ポリプロピレンの代わりにリサイクル PETを採用。食品にも安全に使用でき、バージン・プラスチックの削減にもつながるそうで、耐熱性も備える。Morramaによると、パッケージは、リサイクルPET 70%、構造上必要なバージン・プラスチック30%でできており、100%リサイクル可能だそうだ。
また、リデザインにおいても見た目の美しさをキープしながら、フレッシュで新しい外観に仕上げた。地球環境を意識した自然なマッシュルームカラーで、リサイクルしたくなる明るい色合いとした。
イカフライをサクサクに保つ方法からボウルをバッグのなかで積み重ねる方法まで、さまざまなデザインプロセスを積み重ねたそうで、古いものから新パッケージに順次切り替える予定。2022年10月までに、「Wagamama」のすべてのレストランとデリバリーで使われる予定だ。