宇宙ベンチャー天地人と衛星開発ベンチャーConstellRが
締結し、土地評価センサ「天地人コンパス」の機能を拡張

JAXA認定の宇宙ベンチャー 天地人は、欧州の衛星開発ベンチャー ConstellR(コンステラー)とのMOU(基本合意書)を締結したことを発表した。

新たなパートナーシップにより、独自に開発する土地評価エンジン「天地人コンパス」の機能拡張を行い、日本やアジアのような人口密度が高く、住宅や農地が密集している地域に向け、よりきめ細やかなソリューションの提供を進めることを目指している。

天地人はこれまで、地球観測衛星のデータを活用した「天地人コンパス」を使い、目に見えない気候風土の情報を解析し、果物をより美味しく育て、より収量も見込める新たな場所(ポテンシャル名産地)を発掘するプロジェクトなどを行ってきた。

ただ、近年は地球の表面温度を取得するための熱赤外線センサを搭載した人工衛星への関心が高まっている一方で、現状の大型衛星では空間分解能と再訪時間の制約があり、衛星による地表面温度データの分解能は、一般的には12時間ごとに400~1000m程度だっだ。

▲12時間ごとに400~1000m分解能の地表面温度イメージ図(現状)

そこで、ConstellRは、高分解能な熱赤外センサを搭載した超小型衛星のコンステレーション群によってその制約を解消し、12時間ごと50mを可能にする予定。分解能が高くなることで、これまで難しかった農地ごとのきめ細やかなデータ分析や、建物単位での温度傾向の把握が可能になるそうだ。

▲12時間ごと50m分解能の地表面温度イメージ図(ConstellRによる観測イメージ)

土地評価サービスの可能性がこれまで以上に拡がり、日本やアジアのような人口密度が高く住宅や農地が密集している地域において、農業などの一次産業でのさらなる活用をはじめ、都市計画や不動産分野等への活用もこれまで以上に進む予定だとしている。End