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16時間前
Photos by Tomooki Kengaku
カリモク家具が手がけるライフスタイルブランド「Karimoku Case(カリモクケース)」は、新作コレクション「Logy Taipei」を公開。建築家 芦沢啓治が、台湾・台北にあるレストラン「Logy」のインテリアのリノベーションを行い、この空間に合うダイニングチェアをデザインした。
Karimoku Caseは、「空間から考える家具」をテーマに、建築プロジェクトに合わせて、その空間で実際に使用するためにデザインされた家具のコレクションを発表している。今回の舞台となった「Logy」は、ハイテク企業が集まる台北市内湖区のビジネスエリアにあるダイニングレストラン。シェフの田原諒悟が、台湾・日本・アジアの食材を活かした現代アジア料理を提供している。
周囲の喧騒から切り離され、静かで優雅なときが流れる、没入感のある空間づくりを目指した今回のリノベーション。空間全体のカラーパレットは、生地とレンガの赤土色、ウォールナット材の茶色を基調とした温かみのある色合いでまとめた。さらに、田原の料理哲学を反映し、台湾産や日本産のレンガや竹をモチーフにした照明など、それぞれの風土を感じさせる要素を取り入れている。
そして、この空間のために、芦沢は新たなダイニングチェア「A-DC05 | Dining Chair」をデザイン。ゲストが安心して体を預け、心地よい食事の時間を過ごせるように、大きな背もたれを備えているのが特徴である。「田原諒悟シェフの料理哲学や料理に使われている土着的な食材に呼応させて、インテリアに使われる素材を選んでいます」と語っている。
また、カリモク家具は、レストランで使用するほぼすべての家具を、全体のカラーパレットに合わせてウォールナット材を使用した特注仕様で製作。芦沢が過去にデザインしたラウンドテーブル「A-DT03 | Dining Table」を空間のバランスに合わせて特注サイズでアレンジし、台湾の飲食文化になじむように仕上げた。
「A-DC05」は美しくつくられた無垢でスレンダーな木製フレームは軽やかな印象であり、空間にスマートな雰囲気をもたらしてくれる。
「A-DC05 | Dining Chair」 BY KEIJI ASHIZAWA