ハーマンミラー、イームズ夫妻らの交流に着想を得た
「New Mexico Collection」を発表

「New Mexico Collection」

アメリカの家具ブランド ハーマンミラーは、ニューヨークで2025年5月15日(木)から5月21日(水)まで開催されるデザインイベント「NYCxDESIGN」において、ジョージア・オキーフ美術館とのパートナーシップから誕生した「New Mexico Collection(ニューメキシコ・コレクション)」を発表する。

同美術館があるニューメキシコ州サンタフェは、20世紀を通じて多様な芸術家が集ったクリエイティブな場所である。1949年に画家のジョージア・オキーフが同市に移り住み、1953年にはテキスタイルデザイナーのアレキサンダー・ジラードとその妻スーザンも拠点を構えた。彼らはデザイナーのチャールズ&レイ・イームズを含めて親交を深め、長きにわたる友情を築いた。

今回登場するコレクションでは、こうした創造的な交流から着想を得た2つのアイテムが登場。「イームズ ワイヤーチェア ローベース」は、ソフトホワイトのワイヤーフレームをベースに、ジラードによるファブリック「トゥーストライプ(Toostripe in Ochre Dark/Sienna)」を「ビキニスタイル」で組み合わせた特別仕様である。

オキーフがこのチェアの布張りモデルに出会ったのは、サンタフェのジラード夫妻宅のリビングルームでのこと。彼女がこれを非常に気に入ったことから、イームズ夫妻は類似したチェアを彼女に贈ったとされる。オキーフが「最も小さくて、最高の椅子」と呼んだ同モデルは、今回のワイヤーチェアにインスピレーションを与えている。

「Eames Wire Chair Low Base」(イームズ ワイヤーチェア ローベース)
デザイナー:チャールズ&レイ・イームズ

一方、「ジラード スネークテーブル」は、白のエナメル仕上げが施されたスチール天板に、ブラックのスネーク柄をあしらったもの。この柄はジラードが好んで用いたデザインのひとつであり、同氏は1950年代にスネークテーブルのスケッチや試作を重ねたという。今回はハーマンミラーが初めてその製品化に取り組んだ。

「Girard Snake Table」(ジラード スネークテーブル)
デザイナー:アレキサンダー・ジラード

同コレクションは、日本では2025年5月21日(水)より、東京のハーマンミラーストア 丸の内にて製品展示と抽選による販売申込受け付けを実施。オンラインストアでは、5月27日(火)より限定販売を開始する。End