NEWS | プロダクト
2025.05.23 15:07
©城端線・氷見線再構築会議
プロダクトデザイナーの鈴木啓太が率いるPRODUCT DESIGN CENTERは、富山県の第三セクター「あいの風とやま鉄道」に経営移管予定のJR城端線・氷見線で導入される新型車両に「KASANE」をコンセプトとしてデザインを手がけることを発表した。
車両デザインは、沿線4市である高岡市・氷見市・砺波市・南砺市の自然や風土、文化や歴史をテーマとし、万葉集に詠まれた「春から夏にかけて吹く北東のさわやかな風」や「幸せを運ぶ風」を意味する「あいの風」に着想を得ており、富山の海から山へ吹く風の躍動感を車両全体で表現している。
©城端線・氷見線再構築会議
外観は、沿線の景色や自然が映り込むシルバーのボディに、海と山をイメージしたブルーとグリーンのグラデーションをあしらった。内装には木目の天井・床を配し、明るい室内空間を演出。座席をグリーンにすることで、沿線の豊かな緑と調和するデザインとした。立体的な前面形状は、安全性と審美性の両立を図り、LEDライトによって豊かな表情を生み出している。
©城端線・氷見線再構築会議
さらに、富山県西部の伝統的家屋「アズマダチ」の円窓をモチーフにした丸窓を採用。地場産業の技や素材をきめ細やかに取り入れ、沿線の過去と未来、地元利用者と訪問者をつなぐ、愛着の持てるデザインを目指していく。
クレジット
- クライアント
- 城端線・氷見線再構築会議(富山県、高岡市、氷見市、砺波市、南砺市、西日本旅客鉄道株式会社、あいの風とやま鉄道株式会社)
- デザイン
- 鈴木啓太、山田竜也(PRODUCT DESIGN CENTER)
- 詳細
- https://productdesigncenter.jp/work/kasane