実験的なスタディとプロジェクトでひもとく
展覧会「デザインの仮説と仮設 廣村正彰+」開催

Photo by HIROMURA DESIGN OFFICE

東京都江東区のGALLERY A4(ギャラリー エー クワッド)では、グラフィックデザイナー 廣村正彰の展覧会「デザインの仮説と仮設 廣村正彰+」が2025年7月11日(金)から10月16日(木)まで開催される。

廣村は、グラフィックデザインを軸に、さまざまな領域のアートディレクション、サイン計画、ブランディング、企業のデザイン監修を手がけるなど、幅広い活動を行ってきた。同氏は人間の意識や心が動く瞬間に着目し、行動が促されるきっかけとなるようなデザインを探求。重要なのは、「デザインとは、仮説を立てて社会に提案すること。人々がそのデザインと関わる中から、共感や愛着を生み出すこと」だと語っている。

記憶と痕跡 Photo by 大井川茂兵衛 Hi-Bush

字と美 Photo by 大井川茂兵衛 Hi-Bush

字と美 Photo by 大井川茂兵衛 Hi-Bush

モノと情報が溢れる現代社会において、むしろ仮設的で、簡易かつ柔軟なデザインにこそ可能性があるのではないかという廣村が考える、デザインの「仮説」および「仮設」を実験的なスタディと実際のプロジェクトを通じて紹介する。

会場は、「記憶と痕跡」「字と美」「シルエット」「矢印」「仮設的」という5つのキーワードでエリアを構成。学校や商業施設、工場、美術館、路上など、それぞれの場所に対応する約30のデザインを、廣村の言葉とともに写真や映像、実物資料を交えて展示。多岐にわたるデザインの仕事と現在進行中の実験的なスタディを、60点以上のバナー(垂れ幕)で振り返る。

矢印 Photo by HIROMURA DESIGN OFFICE

シルエット Photo by 大井川茂兵衛 Hi-Bush

仮設的 Photo by 大井川茂兵衛 Hi-Bush

また、葛西 薫(アートディレクター)、山本理顕(建築家)、小池一子(クリエイティブディレクター)を迎えた関連イベントも開催(葛西の回はすでに満席)。現代社会へ向けて廣村が提案する、デザインの可能性を考える展覧会となっている。End

デザインの仮説と仮設 廣村正彰+

会期
2025年7月11日(金)~10月16日(木)
開館時間
10:00~18:00(土曜、最終日は17:00まで)
※8月28日(木)は20:30まで夜間開館。
休館日
日曜・祝日、8月9日(土)〜8月17日(日)
入館料
無料
会場
ギャラリー エー クワッド
(東京都江東区新砂1-1-1 竹中工務店東京本店1F)
詳細
https://www.a-quad.jp/exhibitions/128/index.html

対談「廣村正彰+山本理顕 空間とサイン(仮)」

日時
2025年8月28日(木) 18:30〜20:00
会場
東陽町ぐりんたす 2階ホール(東京都江東区南砂2-5-14)
講師
廣村正彰(グラフィックデザイナー)、山本理顕(建築家)
定員
100名 ※要事前申込(先着順)
参加費
無料
申し込み
2025年7月14日(月) 10:00〜申込受付開始予定。

対談「廣村正彰+小池一子 グラフィックデザインの役割(仮)」

日時
2025年9月19日(金) 16:30〜18:00
会場
東陽町ぐりんたす 2階ホール(東京都江東区南砂2-5-14)
講師
廣村正彰(グラフィックデザイナー)、小池一子(クリエイティブ・ディレクター)
定員
100名 ※要事前申込(先着順)
参加費
無料
申し込み
2025年8月18日(月) 10:00〜申込受付開始予定。