丸井グループのイノベーション空間
nendoがデザインした「共創HALL」

丸井グループは、佐藤オオキが率いるデザインオフィス nendoの監修のもと、東京都中野区の丸井グループ本社3Fに共創型コミュニケーション空間「共創HALL」をオープンした。

最大280名を収容するオープンスペースで、さまざまな人々が一堂に会し、活発な対話を促すことを目的とした施設。社員ひとりひとりの創造性や対話力を育むと同時に、社内外の多様な価値観が交わることで、新たなビジネスや社会課題の解決につながるアイデア創出が期待されている。

nendoは、登壇者と参加者との距離を近づけるために、空間を横方向に使って臨場感を演出。人との向き合い方を「正対」から「求心」にすることで、会合の一体感を高めつつ、より自然な対話と白熱した議論を促進する構造とした。

フロアは、全体をフラットにするのでなく、段差が設けられており、参加者同士の視線が重ならず、登壇者やスクリーンをストレスなく見渡せるように設計されている。

さらに、最新のデジタル設備を導入。タブレットによる一括制御システムを駆使して、会議の目的やシーンに応じた空間演出をワンアクションで実現する。また、自動追尾カメラによる発言者へのスムーズなフォーカスや、話者の声を自然に届ける「ボイスリフト」など、さまざまなシステムを連携してインタラクティブな対話空間を生み出している。

今後は、さまざまな会議が行われるほか、コワーキングスペースとしての使用、展示スペースとしての活用など、幅広い展開も見込んでいる。End