インテリアセレクトショップのカッシーナ・イクスシーは、2025年10月16日（木）より東京・青山本店にて、オリジナルブランド IXC（イクスシー）の新作コレクションを展示発表する。

IXCはブランド創設50周年という節目を迎え、新たに「Emotional Minimalism（エモーショナル・ミニマリズム）」をテーマにリブランディングを実施。その軌跡を未来へとつなぐプロジェクトを始動した。

今回は、前衛的な家具や空間デザインで国内外に衝撃を与えた倉俣史朗による「HAL2（ハル2）」チェアとテーブルの2作品が復刻される。IXCと倉俣史朗のつながりは、カッシーナ・イクスシーの創業者・武藤重遠が倉俣のアート性とデザイン性に深く魅了され、彼の家具をプロダクトとして世に届けるべく製品化を申し出たことから始まる。

復刻する「HAL2」チェアは、エキスパンドメタルの背もたれに、OSBボードまたはクッションシートから座面を選択可能。視覚的な軽やかさと構造的な強度を両立させ、空間に独特の浮遊感をもたらす。倉俣が一貫して追求した「かたちと詩情の融合」が息づいた、1980年代の日本デザインの革新性を象徴する作品だ。

「HAL2」テーブル 税込¥396,000（左）と「HAL2」チェア 税込¥308,000～。

一方の「HAL2」テーブルは、天板に「HAL2」チェアと同じOSBボードを使用し、木片のランダムなテクスチャーが、シンプルなフォルムに温もりと個性を与えている。シャープな印象のクロムめっきの脚部は、床面に向かって交差するようにデザインされたクロス脚が特徴。直径600mmのコンパクトなサイズ感が現代のライフスタイルに自然に溶け込み、倉俣が追求した「機能と詩情の融合」を日常空間で体感できる。

時代を超えてなお色褪せることのない倉俣の独創的なデザインは、IXCの思想と美意識を象徴し、現代の空間に新たな感性をもたらすだろう。