NEWS | プロダクト
2025.10.16 18:40
CLASKAは、日本各地の職人ととも に日用品を手がける東屋との協働により、渡邊かをるがデザインした「Teapot Kaoru」と「Cup & Saucer Kaoru」を2025年10月10日(金)に発売した。製作は長崎県波佐見の光春窯が担当している。
渡邊かをるは、ヴァンヂャケットの宣伝部意匠室長として活躍後、1981年に「渡邊かをるインク」を設立。キリンラガービールのラベルデザインなど数々の名作を生み出した。その活動は広告にとどまらず、陶磁器や生活用品、さらには鎌倉のバーTHE BANKのプロデュースにまで及び、美意識と実用性を兼ね備えた造形で多くの人々を魅了した。2015年に72歳で逝去。
Teapot Kaoru
今回復刻されたティーポットとカップ&ソーサーは、彼が生前に試作を重ねていたデザインをもとに再構成されたものだ。「Teapot Kaoru」は、オーバル型のフォルムが特徴的で、和洋の枠にとらわれない80年代モダンのエッセンスを湛える。尖った注ぎ口や繊細な取っ手など、細部に宿る緊張感が心地よい。
Cup & Saucer Kaoru
一方の「Cup & Saucer Kaoru」は、すぼまったカップの曲線と華奢な高台が印象的で、普段づかいにもおもてなしの席にも映える上品な佇まいを見せる。それぞれの底面には、CLASKA、光春窯、渡邊かをる、東屋の刻印が並び、時代と人をつなぐものづくりの証が刻まれている。単なる復刻に留まらず、デザインの精神を未来へと受け継ぐプロジェクトといえるだろう。
左から CLASKA、窯元の光春窯、渡邊かをるさん、東屋のマークが刻印されている
新商品発売を記念し、CLASKA ONLINE SHOPでは特集「暮らしに“渡邊かをるデザイン”を」が公開中だ。日常の風景に美意識を取り戻すという理念を、この2つの器から感じ取りたい。
Teapot Kaoru
- 素材
- 磁器
- サイズ
- 長辺12.5cm×短辺9.6cm×高さ8.8cm 注ぎ口から取っ手までの長さ/20cm 満水容量/480ml 重さ/297g
- 価格
- 8,800円(税込)
Cup & Saucer Kaoru
- 素材
- 磁器
- サイズ(カップ)
- 直径9cm×高さ4.9cm 取っ手までの長さ/11cm 満水容量/150ml 重さ/95g
- サイズ(ソーサー)
- 直径13.5cm×高さ2.1cm 重さ:129g
- 価格
- 5,500円(税込)