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21時間前

Eno-design、岡村工房、GK京都の協働によって、制作された4種類の仮面。
株式会社GK京都は、古代日本で演じられていた仮面劇「伎楽」を現代に再生するプロジェクト「GIGAKU」において、仮面制作を支援した。2025年9月27日に、奈良県明日香村で開催された「行道(練り歩き)」にて、約1400年ぶりに再び人々の前で披露された。
伎楽は飛鳥時代に大陸から伝来した日本最古の仮面芸能とされるが、鎌倉時代以降は記録が途絶えていた。このプロジェクトは、過去の芸能を再現するだけでなく、現代のアーティストやデザイナー、音楽家、地域住民が協働し、新しい文化体験として再構築する試みである。
今回のプロジェクトでは、Eno-design、岡村工房、GK京都の協働によって、4種類の仮面──「迦楼羅(かるら)」「崑崙(こんろん)」「治道(ちどう)」「獅子(しし)」──を制作。GIGAKUの総合演出を手がける舞踊家・森山開次のスケッチをAI技術で3Dデータ化した後、GK京都が造形を精緻化し、耐久性と軽量性を検証。3Dプリンタで出力した部品に現代の塗料技術と彩色を施し、重厚感と軽快さを両立させた。

このほか、子どもがワークショップで自由に顔を描く下地となる「太子面」と、行道の演出をサポートする「布作面」も制作された。

当日の明日香村は仮面をまとった人々が村を練り歩き、古代と現代が交錯する光景が広がった。

GK京都は本プロジェクトを通じて、文化遺産を現代の視点で再解釈し、未来へ継承するデザインの可能性を示した。![]()












