多摩美術大学とファーウェイの共同成果展 
音・身体・生活の関係から探るイヤホンの提案

多摩美術大学は、2026年4月に開設される新大学院「統合デザイン専攻(School of Integrated Design、以下SID)」のパイロットプロジェクトとして、ICTソリューションプロバイダーのファーウェイ・ジャパンと協働した成果発表展「SID PILOT PROJECT_01 SOUND_BODY_LIFE project HUAWEI×SID」を、11月16日まで南青山のライトボックス サテリテで開催している。

本プロジェクトは、ファーウェイのデザイナー・エンジニアと多摩美術大学の教授・学生が共同で取り組んだもので、「音(Sound)」「身体(Body)」「生活(Life)」の関係を見つめ直し、新しいエレクトロニクス(イヤホン)のあり方を探る試みだ。

プロジェクトのコンセプトは「Hues in GRAY(灰色の中に滲む微妙な色合い)」。ゲーテの『色彩論』を引用し、グレーを光と闇の間に存在する中庸の色、曖昧さの象徴として位置づけた。明確な定義や境界にとらわれず、移ろいの中に潜む感情や知覚の揺らぎを捉えようとする姿勢が、このコンセプトの根底にある。

参加者は、日常生活や音にまつわる事象についてリサーチと考察を重ね、SNSや消費、産業など情報や社会と私たちの心理や行為のつながりを探った。音も身体も生活も地続きで切り離せない一体のものであり、自在に姿を変える魚や鳥の群れのように、定義しがたい動きや変化そのものであることが見えてきたという。

このプロジェクトでは、実態を捉えきれない曖昧さの中に現れる新しいイヤホンのあり方を提案している。End

「SID PILOT PROJECT_01 SOUND_BODY_LIFE project HUAWEI×SID」成果発表展

会期
11月5日(水)〜11月16日(日)
11:00~20:00、土日のみ10:00~20:00 *最終日16日(日)は17:00まで
会場
ライトボックス サテリテ
(東京都港区南青山5-15-9 フラット青山101)
詳細
https://www.instagram.com/hues_in_gray/