坂下和長が見つめた“ものの湿度”
20年の思索をたどる個展「The Moisture of Things」が開催

プロダクトデザイナー・坂下和長の個展「The Moisture of Things」が、11月22日(土)から12月7日(日)まで京都・東山のショップoud.にて開催される。2025年にデザイナーとして20周年を迎える坂下の活動を振り返る展示となる。

プロダクトデザイナー・坂下和長

坂下は、大学卒業後、ザ・コンランショップや北欧ヴィンテージを扱うショップを経て、2006年にCRITIBAを設立。常に「道具としての機能美」と「風景としての存在感」を両立させるデザインを探求してきた。

「ARCHITECTURE」

同氏が一貫して探求してきたテーマは「湿度」だ。触れた後に静かに残る余韻のようなもので、生命感や記憶の痕跡にも似た情緒的な痕跡を指す。道具としての機能を満たすだけでなく、空間の風景の一部として「そこに在る」ことの必然を宿すために不可欠な要素だと捉えている。長く使い継がれるものには、この”潤い”のような感覚が確かに息づいていると坂下は考える。

「POND INCENSE & CANDLE HOLDER」

今回の展示では、デザイナーとして活動する以前の作品から2025年発表の新作まで、約20年にわたる家具やプロダクトを展開。坂下本人の在廊日も設けられている。End

The Moisture of Things

会期
11月22日(土)~12月7日(日)11:00~17:00 11月24日と12月1日は休み
会場
oud.(京都府京都市東山区慈法院庵町588−9)
本人在廊日
11月22日(土)、23日(日)、12月7日(日)
詳細
https://www.instagram.com/kazunagasakashita/