創業100周年のフェンディ(FENDI)
コニー・ヴァレッセによる「フォンデリア フェンディ」発表

Photos by Robin Hil

フェンディは、創業100周年を記念し、現代デザイン・アートの祭典であるデザインマイアミ2025にて、アルゼンチン出身のデザイナー兼アーティストのコニー・ヴァレッセとの協業による特別プロジェクト「フォンデリア フェンディ(Fonderia Fendi)」を発表。ブロンズ、セラミック、ガラス、カーペット、レザーといった異なる素材を用い、イタリア各地の5つの名門アトリエとの協働によって生み出されたデザインコレクションとなっている。

会場は、親密なサロット(居間)を思わせる空間として構成され、バラ色のブロンズやソルベイエロー、アニーチェブルーといった柔らかな色彩の中で、有機的な造形のベンチやチェア、ルームディバイダー、照明、ラグ、花瓶などが展開される。フェンディを象徴する「セレリア」ステッチや「クオイオ ローマ」レザーが随所に施され、繊細な手仕事と工業的な鋳造技術の境界を横断する表現が際立つ。

ソルベ セラミック 台座 I(H52cm x W78cm x D52cm)
マットおよびサテンの高温釉薬で、オリジナルのユリのデザインと「FF」ロゴモチーフが特徴。

「ブロンズ リリー スクリーン」(H171cm x W200cm x D20cm)
3D手彫りのユリがソリッドブロンズで施された可動式のルームディバイダー。

また、ヴァレッセはフェンディのアイコンである「ピーカブー」を、手彫りのセラミック装飾と淡いイエローとブルーのストライプで再構築。この特別仕様のバッグは、マイアミ・デザイン・ディストリクトのブティック限定で、5点のみ販売される。「フォンデリア フェンディ」は、フェンディの次なる100年に向けた象徴的な試みとなっている。End