若手デザイナーたちが発表した小型の地震警報装置「Terra」
目指したのは「パニックの軽減」

若手デザイナーのPatrick Krassnitzer、Ferdinand AichriedlerManuel Hessが、手ごろな価格の地震警報装置のプロトタイプ案「Terra」を発表した。

地震で火災に巻き込まれた国の人々にインタビューし、こうした場合に地震そのものや気持ちの揺れ、意向と向き合う方法や、これらの極端的な状況の管理に役立つ情報を収集。

さまざまな問題の中で、情報の欠如が潜在的な不安やパニックを引き起こし、最悪の場合には致命的な決断をしてしまう可能性があるという、共通の問題が繰り返されることがわかったという。

これらの調査結果から「Terra」のコンセプトの基礎を構築。地震に弱い国では意識を高め、パニックを軽減する装置を目指した。

とはいえ、こうした地域に住む多くの人々には経済的に恵まれていないこともあるので、第2の大きな目標として、経済状況にかかわらず誰もが利用できるようにした。

本品には、音と光のデザインが異なる2つのモードを搭載。揺れが小さい場合には穏やかな音とゆっくりと点滅する光で、落ち着いて行動してパニックを避けるようにアドバイス。揺れが大きい場合には、「テラ」は強い警報音と激しく点滅する赤い光を発し、即座の行動と避難場所の確保を指示してくれる。

経済的に貧しく情報がない人々にも、最小限の装置で多くの情報を与えてくれるアイテムだ。End