フランス凱旋門をリサイクル素材でラッピング
ついに実現したアートワーク「L'Arc de Triomphe, Wrapped」

▲The Arc de Triomphe de l’Etoile, Wrapped (Place Charles de Gaulle)
Collage 2017 Pencil, wax crayon, enamel paint, photograph by Wolfgang Volz and tape
8 1/2 x 11″ (21.5 x 28 cm) Photo by André Grossmann

大規模なプロジェクトで世界的に有名なアーティストChristo(クリスト)はポンピドゥー・センター(Centre Pompidou)とフランス文化財センター(Centre des monuments nationaux)と協力し、2020年にパリ市内で期間限定のアートワーク「L’Arc de Triomphe, Wrapped」を制作する。

この作品は、約25,000平米のリサイクル可能なシルバーブルーのポリプロピレン素材と約7,000mの赤いロープを使い、凱旋門(Arc de Triomphe)を包み込むというもの。2020年4月6日(月)から4月19日(日)まで、現地で見ることができる。

Christoは、1962年にL’Arc de Triomphe, wrappedのフォトモンタージュを制作、70年代から80年代にはさらにいくつかの調査を行った。そしてその約60年後、このプロジェクトはついに実現することになったのだ。

▲Wrapped Public Building (Project for Arc de Triomphe, Paris)
Photomontage 1962 9 7/8 x 27 7/8″ (25.2 x 70.8 cm) Photo by Harry Shunk

▲Arc de Triumphe, Wrapped (Project for Paris)
Collage 1988 Pencil, fabric, twine, pastel, charcoal, wax crayon, map and Photostat
28 x 22″ (71 x 56 cm) Lilja Art Fund, Switzerland Photo by André Grossmann

▲L’Arc de Triomphe, Wrapped (Project for Paris)
Place de l’Etoile – Charles de Gaulle Drawing 2019 in two parts Pencil, charcoal, pastel, wax crayon, enamel paint, architectural and topographic survey, hand-drawn map on vellum and tape 15 x 96″ and 42 x 96″ (38 x 244 cm and 106.6 x 244 cm) Photo by André Grossmann

Christoは今回の作品のため、このプロジェクトに向けた予備調査、ドローイング、コラージュ、スケールモデルをはじめ、50年代から60年代のアート作品、オリジナルリトグラフなどを売り払い、資金をすべて確保する予定だ。

ちなみに凱旋門の下は、作品の制作中だけでなく完成後の展示の期間もずっと通行可能だそうだ。End