ソニーCSLが森ビル屋上庭園で協生農法の実証実験
プランターに100種と露地栽培で200種の植物を配置

▲Photo by chuttersnap on Unsplash

ソニーコンピュータサイエンス研究所(ソニーCSL)は、森ビルが運営する六本木ヒルズの屋上庭園を舞台に、2019年11月より、都市空間における協生農法に関する実証実験を開始する。

協生農法とは、生産性と環境破壊のトレードオフからの脱却を目指した新しい農法で、食料生産だけでなく、環境や健康に与える影響までも包括的に考慮した立体的な生態系の活用法であることが特長。

今回の実験では、2015年から行われている西アフリカでの実証実験をはじめ、今までに露地栽培で得た知見などをもとに、協生農法の導入と拡張生態系の実装を建物の屋上で行う。

具体的には、六本木ヒルズけやき坂コンプレックスの屋上庭園に、3パターンの異なる土壌を用意した特別なプランター5個を設置。プランターには、野菜・果樹を中⼼に周囲に100種にのぼる植物種を配置し、⽣育状態の変化を観察する。プランター以外にも、六本木ヒルズの屋上庭園の土壌に直に植えた露地栽培型には、200種ほどの有用植物を配置する。

ソニーCSLは、この実験を通して、都市における協生農法の可能性を調査するだけでなく、同実験で得た知見をもとに開発する「協生理論学習キット」やワークショップなど、協生農法に関する学習のプラットフォーム化を目指すとしている。End