NEWS | 建築
2019.12.25 13:50
イタリア・トリノに拠点を置くWafai ArchitectureとFragomeli+partnersは、共同で「Islamic Cultural Center」の設計案を公開した。オープンで包摂的な雰囲気を作り出し、ランドマークである中央のモスクに礼拝者やコミュニティの人々が広く集う場所になるという。
さらに、さまざまな文化・社会活動を行うセンターとして、礼拝スペースだけでなく、統合のためのハブとなり、文化について建設的な対話を促すスペースにもなるそうだ。
歴史的にいえば、モスクは、祈りの時間ではない日中に子どもたちが読み書きを学ぶ学習スペースであり、夕方には文化・社会の話題を話し合うフォーラムでもあった。そして、現代の生活や、私たちの文化的な価値観を交わし共有することを考えて、信仰する宗教にかかわらず、社会のすべての人に開かれた場所となることを目指している。
都会の公共スペースとなる集いの場は広々とした階段で、混沌とした外界と穏やかな雰囲気の水辺のあいだにある緩衝地帯。周囲の壁からは水が流れ落ち、穏やかな音が熟慮や瞑想を促す。
中央の礼拝堂と周囲の多目的スペースとのあいだには環状のアーケードを設置。こうした空間の配置は、歴史上で初のモスクとされる預言者ムハンマドのメディナの質素な家屋を思わせる。
▲©︎ FRAGOMELI+PARTNERS
屋根は緩やかに隆起して、伝統的なドームのような砂丘の形をしており、外から見える唯一の建築要素となる。何百もの立方体のモジュールを組み合わせることで、晴れた日の礼拝堂は日光が降り注ぎ、明るい光が差し込む空間となるだろう。