彫刻家の名和晃平やダンサーの安藤洋子が登壇
山口情報芸術センター(YCAM)にて触覚表現をテーマにしたトークイベントが開催

アーティストやデザイナー、研究者らが共同で「触覚」のリアリティーやそれを用いたメディアの可能性を追求するプロジェクト「TECHITILE(テクタイル)」山口情報芸術センター(YCAM)が主宰する最新テクノロジーとアート表現への応用を研究する活動「YCAM InterLab Camp(ワイカム インターラボ・キャンプ)vol.2」に同テーマが採択されたことを記念し、8月21日(日)に同地で公開シンポジウムが開かれることとなりました。

「TECHTILEという考え方:触感を表現する・触感で表現する」と題された今回のシンポジウムでは、彫刻家の名和晃平やザ・ファーサイス・カンパニーのダンサーとして活躍する安藤洋子、NTTコミュニケーション科学基礎研究所リサーチスペシャリストの渡邊淳司、触覚センサーや触覚ディスプレイの研究で知られる佐野明人 名古屋工業大学教授といった面々がパネリストとして登壇。それぞれの分野で卓越した知見や才能を持つ者同士の闊達な語らいを通して、触覚表現の新しい側面や可能性が明らかになることでしょう。

▲写真は、「TECHTILE ToolKit」。触感を記録し、モノや身体にフィードバックすることで触感を再生・拡張するためのデバイスです。各地で展開するTECHTILEワークショップにおいて、触感採集が行えるこのツー​ルキットが活躍します。

先端テクノロジーを基盤として、触感を意識した新たな価値体系の創造を目指す「TECHITILE」。 今年4月からスタートしたInterLabでの2年間におよぶ共同研究では、感触を表現する新たな仕組みの構築に加え、アートや演劇・舞踊作品への応用などについての検証も予定されているといいます。今回のシンポジウムは、芸術、科学、テクノロジーと触覚という分野が交錯する新たな表現のかたちを先取りするものとして、議論の行方が楽しみです。

「TECHTILEという考え方:触感を表現する・触感で表現する」
(YCAM InterLab Camp vol.2 –TECHTILE– 関連イベント)

日時:2011年8月21日(日)14:00~18:00(関連展示あり、13:00~19:30)
会場:山口情報芸術センター スタジオA(山口県山口市中園町7-7) アクセスについてはこちら
料金:参加無料(要申込、席に空きがあれば当日参加可)
対象: 高校生以上
問い合わせ:Tel. 083-901-2222 FAX. 083-901-2216 e-mail. workshop11@ycam.jp

パネリスト
名和晃平(彫刻家)
安藤洋子(ダンサー/ザ・フォーサイス・カンパニー)
渡邊淳司(研究者/NTTコミュニケーション科学基礎研究所リサーチスペシャリスト)
佐野明人(研究者/名古屋工業大学大学院工学研究科教授)

モデレーター
仲谷正史(慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科リサーチャー)
筧 康明(慶應義塾大学環境情報学部准教授)
南澤孝太(慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科特任講師)
NOSIGNER/太刀川英輔(デザイナー)
YCAM InterLab