地方でデザインすること。連続トークイベント
「耕す。デザイナー 城谷耕生の仕事」3/26、27開催

▲古民家を改修したショップとカフェ「刈水庵」(左)とSTUDIO SHIROTANI(右) Photo by Yayoi Arimoto

本誌212号に掲載した、人口約7,700人の海と山と温泉の町、長崎県雲仙市小浜町を拠点に活動したデザイナー、城谷耕生の活動に焦点を当てたトークイベントが、3月26日(土)、27日(日)に4回にわたって開催される。

城谷の名前を知らなくても、キントーから発売されているテーブルウェアのデザインは100点を超え、パイレックスガラス「CAST」や陶器「LT」など、自宅やオフィスで使っているという人は実は多いのではないだろうか。

▲パイレックス製のテーブルウェアシリーズ「CAST」(KINTO)Photo by Ryoji Kudaka

そうしたプロダクトやインテリアデザインの仕事以外に、彼はイタリアデザインの巨匠アキッレ・カスティリオーニやエンツォ・マーリと協働して、彼らのプロダクトを復刻したり、また日本で展覧会を開催したり。特にマーリとは九州・波佐見焼の職人とワークショップを行い、その後、城谷は別府竹細工、小石原焼、唐津焼といった伝統工芸の産地と積極的に交流を図った。

▲親交が深かったデザイン界の巨匠、エンツォ・マーリと対話する城谷

ミラノからの帰国後は故郷に戻り、過疎化が進んでいた刈水地区の創生に尽力。大工の棟梁の家や納屋を改築してショップとカフェ「刈水庵」をオープンさせたのをきっかけに、この地に各地からクリエイターが移り住むという稀有な現象が起こった。

4回にわたるトークは、城谷と協業した職人や研究者、また雲仙に拠点を構えるクリエイターたちが集うほか、城谷と交流のあった奈良、常滑、能登で、それぞれ地域と深く関わるデザイナー、建築家を交え、新しいデザインの価値観や方法論を探っていく。城谷は2020年に急逝したが、その仕事は今こそ多くの人に求められる示唆に富んでいるのではないだろうか。End

▲刈水庵内観。城谷がデザインしたものだけでなく、国内外でセレクトした品々が揃う。橘湾が望める2階はカフェ Photo by Yayoi Arimoto

連続トークイベント「耕す。 デザイナー 城谷耕生の仕事」

会期
2022年3月26日(土)~27日(日)
第1回 3/26(土)14:00-15:30 刈水プロジェクトの夢
   古庄悠泰、諸山朗、山﨑超崇、村松美賀子
第2回 3/26(土)17:00-18:30 ものづくりのユートピア
   大橋重臣、多木陽介、田代かおる、池田美奈子
第3回 3/27(日)14:00-15:30 伝統工芸の創造力を耕す
   池田美奈子、川浪寛朗、熊谷裕介、多木陽介、田代かおる
第4回 3/27(日)17:00-18:30 地域に根ざしたデザイン
   坂本大祐、高橋孝治、萩野紀一郎、村松美賀子
定員
各50名(先着順)
参加費
無料
会場
アクシスギャラリー(東京都港区六本木5-17-1)
主催
刈水町作り委員会、雲仙市
特設サイト
https://tagayasu.studio.site/
申し込み
https://tagayasu-sirotani.peatix.com