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2015.01.08 10:29

『街角で見つけた、デザイン・シンキング』
竹原あき子 著(日経BP社 1,800円)
パリ・東京・台北……いつもの道は、素晴らしいアイデアに満ちている。東京とパリを拠点に活動してきた筆者が、「あっ、そうか! 」とひざを打つデザインや思わず笑顔がこぼれるデザイン、子供の目で見た優れたデザイン、安全・安心のデザイン、減災のデザインなど、街角で見つけた幅広いデザイン・シンキングの事例を写真とわかり文章で紹介。
「新しさ。新しさをねらう気持ち。新しさというのは、例の興奮性の毒物のひとつであって、最後にはどんな栄養物より必要になってくる……」。これは巻頭に掲載されているポール・ヴァレリーの言葉。単なる新奇さの追求ではなく、考え方と視点を変えることで、優れた解決方法を提示している事例の数々が並ぶ。
以下、目次より;
第1章 「あっ、そうか」のデザイン
 クリスタルでアップルマーク
 幻の名品、トリックス
 スーパーの篭は手引き車
 たかがゴム長。だがエレガンスへの招待
 フランス風、ふとん圧縮袋
 欲張り「招き猫」デザイン
 マンガカフェ
 365日24時間営業。座り読み歓迎
 ファッション誌は双子
 フランスの”ロボリューション”「 アイボ」から「ナオ」そして「ペッパー」
第2章 掟破りのパッケージデザイン
 100%無添加パッケージ、山形「掟破り」
 高麗茶碗のように
 タブーに挑戦:男の化粧品
 味なんかどうでもいい、フィギュアボトル
 パッケージ買い、OGO
 花の愛好家を育てるパッケージ
第3章 笑顔がこぼれる
 メイド・イン・フランスの箸
 休暇のデザイン:反シャッター商店街
 分煙もお洒落に
 着替える椅子
 生ゴムを履いたサラダボウル
 吸盤付き子供歯ブラシ
 大人遊びのデザイン
 男のお洒落:ミケランジェロ再発見
 野菜の紙
第4章 公共デザインとユーモア
 名所めぐりエイズ予防キャンペーン
 笑う「進入禁止」のいたずらサイン
 禁止のサイン:「芝生はお休み中」
 安心のサイン:大きさが救う
 おもてなしトイレは印象派
 毛糸が紡ぐ社会貢献
 ユーモアこそ
第5章 子供の目で
 バービーが働く病院
 回転椅子で遊ぶ
 親子が同じ目線の展示
 眼鏡なし、子供の3D展
 親子で楽しむファッション展
 親子で憧れるバゲーラ
 幼児が噛んだソフィー
 パリの青空スケート場
第6章 都市のエコサービス
 樹になった鋳物の電柱
 見せないパリのゴミ箱
 最後の勇姿。パリの公衆電話
 タバコの火を消す鉢
 パリプラージュにサッコの孫
 パリのバス停、ネットオアシス
第7章 サイクルシティー:システム
 自転車専用の信号機
 車を捨ててヴェリブに
 セーヌに浮かぶヴェリブ修理船
 赤いベレーのタクシー
 駅前の3輪自転車
 オレンジ色の3輪宅配車
 郵便は手引き車で
 自転車のまま列車通学
第8章 サイクルシティー:見守る
 “スマイリー” の車椅子
 お迎えはオレンジ色のカーゴ・バイクで
 メイド・イン・デンマークの「ニホラ」
 カクレンボの自転車
 愛はペットバギーに
 すべて新しくなくてもいい:籐の3輪車
 ハンドバイクが消す障害
第9章 プレゼンのセンス
 うつむいて上を見る。展示の魔術
 自動めくり巨大本
 手で見る名画
 タブーを超える
 グーグルアース地図の展示空間
第10章 ブランド力と権力のデザイン
 ルイ・ヴィトンはただ今工事中
 パリ警視庁のリクルート作戦
 権力のデザイン:ミッテラン大統領
 騎馬隊のエコパトロール
 マリー・アントワネットと騙し絵
 サムスン VS アップルデジタル戦争
第11章 安全・安心、そして超パノプチコン社会
 人間用バーコード、超パノプチコン社会へ
 ” とおりゃんせ”でも鳥の声でもない
 車椅子のまま乗り込むバス
 音も主役のデザイン。地下鉄のナビーゴ
 タリス、おもてなしのデザイン
 片目35分のマスカラ
 別れの携帯電話
 緊急のピクトグラム
 脱出のデザイン
第12章 減災のデザイン
 天然100%のデザインはITが好き
 “忘れるな” をデザイン
 パリの長屋「エデン・ビオ」
 住宅用省エネラベル
 電流が見えるコード
 レンタル自動車、オートリブ元年
 パリの垂直庭園:秘密は3ミリ
 メイド・イン・フランスのトヨタ
 マンガの力:はだしのゲン
 パリの減災公園












