NEWS | プロダクト
12時間前
スポーツ用具などを製造・販売する広島市西区のモルテンは、海洋製品ブランド「DEARBLUE(ディアブルー)」をこのほどローンチした。風景と調和する「デザイン」、地球や青い海を大切にするための「メンテナンス」、つくるほどに海が美しくなる「サステナビリティ」を軸とした海洋製品を展開する。
全国的にマリーナが建設されたバブル期から30年以上が経ち、現在ではどの施設も更新の時期を迎えている。しかし、マリンレジャーの多様化やプレジャーボートの大型化・高級化などが進む一方で、大型艇を収容できる係留施設の整備が追いついていないのが現状だ。
また、プレジャーボートを係留する浮桟橋に関しては、メーカーの撤退が相次ぎ、残されたメーカーの製品のコモディティ化(同質化)が進行。マリーナごとの個性や差別化が難しい状況にある。
こうした課題を受けて誕生したのが、新ブランド「DEARBLUE」である。同ブランドには、quantumのデザインスタジオである「MEDUM」が開発パートナーとして参画。プロダクトデザインにとどまらず、ブランドコンセプトの策定から製品開発、体制構築、市場戦略に至るまでを担当した。
浮桟橋基本構造はフレーム、デッキ、フロートから構成されるセパレート構造を採用し、最小単位での補修・交換が可能な構造となっている。
パワーポストの部品交換は現地で行うことができる構造となっており、メンテナンスや改造のためにメーカーに送付する手間が生じない(ただし、有資格者による)。
浮桟橋の構成部品を標準化し、長期間にわたってメンテナンスパーツを安定供給する。
今回は、海辺の自然景観と調和するデザイン、利用者を満足させる安全性と使いやすさ、そして他社製品との高い互換性をテーマに、マリーナの持続的な成長に必要なプロダクトを追求する。
さらに、マリーナの景観や機能を維持するためには、計画的な点検やメンテナンスが不可欠となる。そこで、メンテナンスまでも考慮に入れた製品の導入と、メンテナンス体制が整ったメーカーの点検により、利用者の安全性と快適性を高め、マリーナの長期的な魅力の維持を実現する。
ハンマーでたたいても割れない強靭さを誇るフロートは、自動車のガソリンタンクと同材質・同製法を採用しており、30年以上の実績を有している。
本体構造の基礎となるフレームは耐食性アルミ製フレームを採用しており、海での過酷な環境に耐える性能を備えている。
デッキ材は「木材・プラスチック再生複合材」を使用しており、経年劣化による退色・強度低下がほとんど見られない。
フレームはリサイクル可能なアルミ材を採用し、標準仕様のデッキ材には、エコマーク認定品を採用。強靭な樹脂製フロートは、発泡スチロールのように浮遊ごみを発生させない。
ブランド名は、青い海や地球を愛する人のように慈しみたいという願いを込めた「親愛なる(Dear.)青(Blue)へ」から命名。ロゴについては、船の航路をモチーフにデザインされ、「DEARBLUE」が業界を牽引し、青く美しい海辺を育んでいくブランドであることを表現している。
浮桟橋:細部にまでこだわったデザイン、安心感を生む柔らかな形状。
連絡橋:軽やかさと堅牢性を両立した構造体。
クリート:美しさと機能性を兼ね備えたデザイン。
クロスビット:浮桟橋に彫刻的なアクセントを加える造形。
パワーポスト:マリーナの魅力を引き上げる、象徴的なデザイン。充電箇所を拡張できるユニット構成。
救命浮環スタンド:救命時に見つけやすいデザイン。
救命ラダー:設置環境に合わせ、選べる2種類の救命ラダー。
ステップ:浮桟橋のデザインに調和する踏み台。