Photo by Masayuki Hayashi

岐阜県高山市の家具メーカー 飛騨産業は、2025年7月2日（水）から7月6日（日）まで同市で開催される「飛騨の家具フェスティバル」の期間中、プロダクトデザイナー 熊野 亘が手がけた新作家具コレクション「kei（ケイ）」を、HIDA高山店 森と暮らしの編集室で発表する。

「kei」は、素材とその背景に向き合う熊野独自のアプローチから生まれた、国産のクリの木を使用した家具コレクション。チェア、テーブル、ソファ、コートスタンドなど、暮らしのさまざまなシーンに寄り添う全12アイテムを展開する。

コレクションの名称は、円心を通って円周を切る直線の「径」に由来する。森から生まれた木材が家具として家に届くまでに、森の大きさを測る、樹齢を測る、丸太の直径を測る、椅子の脚の直径を測るなど、さまざまな「径」が関わっていることに着想を得た。

小さな芽が長い時間をかけて、年輪という円を広げ、やがて太い幹の木に成長していく。そして、木は多くの人の手を介して、さまざまな形に加工され、人々の生活に「円」をもたらす。「kei」には、私たちの暮らしを支える森の恵みへの敬意が込められている。

「kei」アームチェア

「kei」ソファ

「kei」コートスタンド（プロトタイプ）

会期中は、熊野がkeiの開発ストーリーについて語るトークイベントが開催。また、フェスティバルの本会場では、デザイン性の高いブースを表彰するアワード「ORGATEC TOKYO Awards 2025」にて準グランプリを受賞したワークプレイス提案「FLOOATと考える“つながり”の形」に、keiを組み合わせた新バージョンも披露される。