4組のアーティストによるグループ展
「OPEN WORLD」が神楽坂・PAAMAで開催

Photos by Hirokazu Kobayashi

東京・神楽坂のアートスペース「PAAMA(パアマ)」では、コンテンポラリーカルチャーメディア New Scale(ニュー・スケール)がキュレーションを手がけるグループ展「OPEN WORLD」が2025年7月12日(土)から8月2日(土)まで開催される。

同展には、オーストラリア出身のニコラス・ガードナーとスロベニア出身のサーシャ・シュチュチンによるデザイン・デュオ Soft Baroque(ソフト・バロック)、オランダ・エイントホーフェンを拠点とするフランス出身のデザイナー Pierre Castignola(ピエール・カスティニョーラ)、スペイン出身のビジュアルアーティスト Geray Mena(ジェレイ・メナ)、アーティスト・デザイナーの八木沢俊樹の4組が参加。それぞれの実践を通じて、複層化する現代社会に対する多様な視点を提示する。

Soft Baroque

Pierre Castignola

会場はゲームのオープンワールドから着想を得た構成で、観客とアーティストがともに「主人公」になり、作品との相互作用からさまざまなストーリーを思い描いていく。たとえば、Soft Baroqueは、ベンチやテーブルといった家具の原型に感覚のずれを仕込み、多層的な知覚を誘発。Pierre Castignolaは、日常的プロダクトを媒介に消費文化と知的財産の境界を探り、鋭利な批評性を提示する。Geray Menaは、写真に刹那と永遠を同居させ、時間の層を可視化する。八木沢俊樹は、陶芸・木彫とデジタル技術の往還から、素材と知覚の枠組みを再考する作品を展開する。

Geray Mena

八木沢俊樹

同展は、鑑賞者が作品と対話しながら新たな物語を紡ぎ出す場となる。多彩な視点が響き合い、視覚文化の未来を切り開く「OPEN WORLD」が体感できるだろう。End

OPEN WORLD

会期
2025年7月12日(土)~8月2日(土)
開館時間
13:00~18:00 ※日・月・火は休廊。
アーティスト
Soft Baroque、Pierre Castignola、Geray Mena、八木沢俊樹
キュレーション
New Scale
会場
PAAMA(東京都新宿区矢来町160-1 サクラハウス神楽坂矢来町1F-B)
詳細
https://paama.jp/