NEWS | グラフィック / 展覧会
2025.07.23 13:26
東京・西麻布のCALM & PUNK GALLERYでは、グラフィックデザイナー集団のpower/pointによる展覧会「Biennial No Plan」が2025年7月23日(水)から8月3日(日)まで開催される。
竹久直樹・中村陽道・八木幣二郎の3名で構成されるpower/pointは、展覧会という形式を通じてグラフィックデザインのありようを探求する集団。今回の展覧会は、新しいプロジェクト「Biennial No Plan(ビエンナーレ ノープラン、BNP)」の第1弾企画にあたり、2021年開催の展覧会「power/point」において提示したコンセプトの「実践編」と位置付けている。
グラフィックデザイン・ビエンナーレの枠組みは、1960年代の東西冷戦下にチェコ・ブルノではじまり、その後世界各地で行われた。その多くは、ポスターをはじめとするグラフィック作品の公募コンペティションを中心としており、当時のデザイナーたちにとっては国際的な発表・交流の場を担っていた。
しかし現在では、その役割は、SNSなどのインターネット上のプラットフォームに取って代わられつつあるが、その一方で、インターネットは、より深い断絶や不自由をもたらす。こうした状況において、物理的な空間を一定期間占有し、多数の国や地域からデザイナーを招聘して実施される「グラフィックデザイン・ビエンナーレ」のありかたを再検討できないか、というのが彼らの問いだ。
そこでBNPでは、これまでにないグラフィックデザイン・ビエンナーレを構想。同展では、今後開催される予定のビエンナーレにおけるVI(ビジュアル・アイデンティティ)設計や、その展開物として制作された広報物や什器、ノベルティ、リサーチ資料などが展示される。
さらに、構想をまとめた計画書の冊子や、ビエンナーレ関連のTシャツやトートバッグなどのグッズも販売。会期中には、グラフィックデザイナー 岡﨑真理子をはじめとする各分野の専門家を招いた公開勉強会も行われ、「本当に使えるか」「何が足りないか」といった観点から検証される場が設けられる。
Biennial No Plan
- 会期
- 2025年7月23日(水)~8月3日(日) 13:00~19:00
- 開廊
- 水曜日〜土曜日、および最終日曜日
- 入場料
- 入場無料/上記時間外アポイントメント制にてオープン可。
- 会場
- CALM & PUNK GALLERY(東京都港区西麻布1-15-15)
- 詳細
- https://calmandpunk.com/exhibition/「biennial-no-plan」powered-by-power-point/