NEWS | 展覧会 / 建築
2025.08.22 10:41
谷口吉生 Photo by Isao Aihara
石川県金沢市の「谷口吉郎・吉生記念金沢建築館」で、第11回企画展「谷口吉生の建築 -静けさと豊かさの創造-」が2026年1月18日(日)まで開催中。
2019年にオープンした同館は、金沢出身の建築家・谷口吉郎の住宅跡地に、その息子であり世界的建築家の谷口吉生による設計で建設された金沢市立の建築ミュージアムである。今回の展覧会では、2024年12月16日に逝去した同館名誉館長の谷口吉生の仕事に焦点を当てる。
「谷口吉郎・吉生記念金沢建築館」 Photo by Toshiharu Kitajima
同氏は、国内外の美術館をはじめ、数多くの公共建築を手がけてきたことで知られる。その建築作品は、幾何学的な厳密性と厳選された材料から生まれる「静けさ」と、建築周辺の自然や都市との相互作用が訪れた人の情感にもたらす「豊かさ」を併せ持つことを特徴とする。その一方で、同氏は自作について多くを語らず、作品そのもので建築思想を示す「作品主義」の姿勢を貫いてきた。
「鈴木大拙館」 Photo by Toshiharu Kitajima
同展では、代表的な建築作品や業績の紹介に加え、生い立ちや人となりなど、谷口吉生の足跡を映像や年表でたどる。さらに、ゆかりの深い金沢で手がけた「金沢市立図書館(現・金沢市立玉川図書館)」「鈴木大拙館」「谷口吉郎・吉生記念金沢建築館」の3作品を取り上げ、図面や模型、関連資料を通して、谷口建築の魅力と金沢の建築文化との関わりを多角的に検証する。
会場風景
また、関連イベントとして、建築フォーラム2「鈴木大拙館-無を形にする」が9月13日(土)に、建築フォーラム3「金沢を育んだ谷口吉郎・吉生」が11月22日(土)に開催される。いずれも公式サイトからの事前申込が必要で、先着順となる。
第11回企画展「谷口吉生の建築 ―静けさと豊かさの創造―」
- 会期
- 2025年7月6日(日)~2026年1月18日(日)
- 開館時間
- 9:30~17:00(入館は16:30まで)
- 休館日
- 月曜日(月曜日が休日の場合は直後の平日)、年末年始(12月29日(月)~1月3日(土))
※10月27日(月)は開館し、10月28日(火)は休館。 - 会場
- 谷口吉郎・吉生記念 金沢建築館
(石川県金沢市寺町5-1−18) - 詳細
- https://www.kanazawa-museum.jp/architecture/exhibition/kikakuten11.html
第11回企画展 建築フォーラム2「鈴木大拙館-無を形にする」
- 日時
- 2025年9月13日(土) 15:00~17:00
- 会場
- 金沢市文化ホール 大会議室
(石川県金沢市高岡町15−1) - 登壇者
- 浅田彰(京都芸術大学大学院教授)
安藤礼二(多摩美術大学教授)
三宅理一(谷口吉郎・吉生記念金沢建築館館長) - 定員
- 120名(事前申込・先着順)
- 参加費
- 1,000円(金沢建築館ファンクラブ会員は500円)
- 申込方法
- 事前WEB申込(先着順)
※2025年8月26日(火)12:00より開始。
※申込画面へのリンクは準備中。
第11回企画展 建築フォーラム3「金沢を育んだ谷口吉郎・吉生」
- 日時
- 2025年11月22日(土) 18:00~20:00
- 会場
- 谷口吉郎・吉生記念金沢建築館
- 登壇者
- 水野一郎(谷口吉郎・吉生記念金沢建築館前館長)
五十嵐太郎(東北大学大学院教授)
三宅理一(谷口吉郎・吉生記念金沢建築館館長) - 定員
- 30名(事前申込・先着順)
- 参加費
- 1,000円(通常開館17時までの企画展観覧料を含む)
- 申込方法
- 事前WEB申込(先着順)
※申込画面へのリンクは準備中。