制限が多いリスボンの敷地に
2棟の離れた校舎を細長い道でつなぐ建物「Redbridge School」

▲Photo: FG+SG

ポルトガル・リスボンの中心部、カンポ・デ・オウリケ地区に開校したRedbridge Schoolは新しいインターナショナルスクールだそうだ。

敷地は広くなく、南北2つの建物が異なる通りに面しており、また中央にある既存の別荘を囲むように細長い道が区画を貫いているなど、独特の形をしている。大きい方の北側の建物は市の条例によって面している通りに沿い、周囲の建物の規模に合わせて4階建てに制限されていた。一方、狭い南側は木が茂っており、伐採することもできず、文脈から切り離されて独立した建物となっていた。

▲Photo: FG+SG

設計を手がけたARX Portugal Arquitectosは、こうした制約から、2棟の離れた校舎を一般的な構造システムと建材を使って想像的に架橋。北側は都市の一部となり、南側には園庭ができあがった。

南館は、幼稚園児の教室と小さな管理スペース、教師用スペースを備えた低層の建物である。くぼみをつけたオーガニックな形状のファサードは、既存の大木と新たに植えた樹木に合わせたもので、建物と自然が共生する場所ができあがることを目指した。限られた遊び場を増やすために、屋上にも園庭を広げている。

▲Photo: FG+SG

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北館は長方形の都市型建築で、メインプログラムである基礎教育課程の第1期と第2期を行い、校内の主要施設を収容。2階は広いオープンスペースや大きなイベント用の多目的ルーム、体育館、屋内遊技場となっている。

▲Photo: FG+SG

木材を主な構造材や屋内の仕上げ材として使い、サステナビリティや温かみのある雰囲気、さらには構想から建設まで1年という建設スピードを実現した。End

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