東京大学生産技術研究所で「つながるかたち展05」開催
芸術と科学を横断する造形を紹介

「つながるかたち展05」キービジュアル。Pattern Design by Asao Tokolo, Poster Design by Ohri Ogi

つながるかたち展05(CONNECTING ARTIFACTS 05)」が、東京大学生産技術研究所S棟ギャラリーで12月14日(日)まで開催されている。

本展は、東京大学教養学部教授の舘 知宏と、美術家の野老朝雄が共同で担当していた授業を起点に、2021年より毎年開催されてきたシリーズの第5回目。今年は会場を生産技術研究所へ移し、同研究所の研究室との共同制作による新作も披露される。

「CZECH HEDGEHOG STUDIES」野老朝雄   Photo by Harumi Shimizu

展示空間には、折る・編む・積むといった操作から生まれた、粒子や繊維、曲面、セル構造といった多様な造形が並ぶ。恒例の「わしゃわしゃコーナー」では、来場者が作品に触れることで、形の背後にある仕組みを体感できる。

「Pirouette」割鞘奏太 協力:Ars Electronica Futurelab Photo by Harumi Shimizu

ディレクターの舘は「創造のプロセスは決して一直線には進みません。試行錯誤の中で生まれるArtifacts(副産物)には、意図を超えた美しさや新しい問いが潜んでいます。こうした副産物こそが、芸術・科学・工学・情報・数学といった領域をつなぎ、未来の人工物設計や社会のあり方に新たな可能性をもたらす核です」と語る。本展では、国内外の作家、研究者、開発者による造形を通じて、領域を横断する制作の可能性を紹介する。End

「ねじれの編成ー弾性リボンユニット」青木 馨、舘 知宏 Photo by Harumi Shimizu

「再造形可能な二重空気膜シェル」藤堂真也、今井公太郎、舘 知宏 協力:株式会社ハイビックス

「Disk to Tube」西本清里、中野文哉、舘 知宏、山中俊治

CONNECTING ARTIFACTS つながるかたち展 05

会期
2025年10月18日(土)-12月14日(日)13:00~19:00
※金・土・日・祝日(11/3, 11/24)のみ開館
会場
東京大学駒場リサーチキャンパス S棟1Fギャラリー
(東京都目黒区駒場4-6-1)
入場料
無料
詳細
https://sites.google.com/view/connecting-artifacts/05