野老朝雄の「個と群」の原理から生まれた
プロダクトを紹介する「つながるかたち展03」が開催

東京都目黒区の駒場博物館(東京大学内)で、展覧会「つながるかたち展03」が2023年9月30日(土)から11月26日(日)まで開催される。

単純なかたちが一定のルールでつながり、全体を構成する。こうした仕組みは、人工物や自然現象を問わず現れる普遍的な原理である。それらは、美術や音楽といった芸術、建築や宇宙構造物、アルゴリズムやデータ構造、結晶や準結晶の原子配列、タンパク質の折りや自己集合、生物の形態形成、群れのふるまいなどの領域学問や創作活動の源となっている。

美術家の野老朝雄はこの原理を「個と群」と呼び、多様につながる作品群を制作してきた。また、東京大学教養学部の講座「個と群」(文理融合ゼミナール)では、受講生と東京大学教授の舘知宏と協働して「個と群」の創造プロセスを実践。そこからつくられたもの(Artifacts)は、しばしば意図しない副産物となり、芸術や科学、情報、工学、数学をまたいだ豊かな学際的研究領域へと広がっている。

Photos by Choku KIMURA

2021年からは、この活動を端緒として、かたちをつくることから始まる学術の連鎖を紹介する展覧会「つながるかたち展」が毎年開催されている。東京・西新宿のNTTインターコミュニケーション・センター (ICC)で開催中の「つながるかたち展 2.5」を受けて、「つながるかたち展03」では、国内外から40名以上の作家・研究者・開発者が参加し、芸術・科学・産業を横断した新しい協働の輪のひろがりを披露する。End

つながるかたち展03

会期
2023年9月30日(土)~11月26日(日)
開館時間
10:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日
毎週火曜日
入場料
無料
会場
東京大学大学院総合文化研究科・教養学部 駒場博物館 1階展示室(東京都目黒区駒場3-8-1)
詳細
https://sites.google.com/view/connecting-artifacts/03