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5時間前

ザハ・ハディド・アーキテクツによる中国・杭州「Grand Canal Gateway Bridge」。 ©️Xue Liang
ザハ・ハディド・アーキテクツが設計した全長390mの歩行者橋「Grand Canal Gateway Bridge(グランド・キャナル・ゲートウェイ・ブリッジ)」が、中国・杭州に完成した。ユネスコ世界遺産に登録されている京杭大運河と銭塘江にまたがり、東西80万㎡の都市開発「シームレスシティ」マスタープランを結ぶ。

Grand Canal Gateway Bridge, Hangzhou, China ©Xue Liang/p>
本橋は、約14.7ヘクタールのリバーミドル公園内に設置され、住宅、オフィス、商業施設などを結ぶとともに、歴史的な大運河と銭塘江を一体化する役割を担う。

Grand Canal Gateway Bridge, Hangzhou, China ©Xue Liang
デザインは、杭州が古くから絹刺繍の産地として知られてきた歴史に着想を得ている。伝統的な刺繍技術を再解釈した鋼鉄製の連結式3アーチが流動的なフォルムを描き出し、軟弱地盤である運河と河川の合流点という条件下で、ねじれや側面荷重を緻密に制御している。鋼材の高い強度重量比を生かすことで、コンクリート構造よりも軽量かつ効率的な施工を実現した。

Grand Canal Gateway Bridge, Hangzhou, China ©Xue Liang
施工には3Dデジタルモデリングとプレファブリケーション工法を採用し、現場での作業期間を短縮。年間10万隻以上の船舶が航行する運河交通への影響を最小限に抑えた。夜間照明には再生可能エネルギーで充電されたLEDを使用し、地域産の木材や低環境負荷の仕上げ材を採用している。![]()

Grand Canal Gateway Bridge, Hangzhou, China ©Xue Liang












