NEWS | アート / ビジネス
2025.12.12 16:27

コンピュータ周辺機器メーカーのバッファローが、「見えない、美学」をテーマに、ITインフラによってアーティストの創造の可能性を最大化するプロジェクトを始動。第一弾として、世界的に活動するクリエイティブコレクティブであるライゾマティクスとコラボレーションしたテレビCMが公開された。
CMで取り上げられたのは、ライゾマティクスのプロジェクト「recursive」。大型LEDに映し出されるAI生成映像をカメラが捉え、再びAI学習の素材として取り込む「自己学習するAI」の過程を可視化する試みで、無限に更新され続けるダイナミックな映像表現が特徴だ。この終わりのないプロセスを支えるのが、バッファローの法人向けNASと10GbEのスイッチである。
展示の裏側では膨大なデータがリアルタイムで生まれ続ける。NAS「TS5420DN0404」は8GBメモリーと高速アクセスにより、大量データの連続したバックアップを実現し、作品が止まらない環境を保証する。一方、10GbE対応のスマートLiteスイッチ「BS-MP2008」は、複数端末間のデータ同期を遅延なく処理し、リアルタイム性が肝となる作品の精度を支えている。



バッファローが掲げるのは、創造の主役をアーティストとし、確実さ、速さ、安心で支える姿勢だ。ITインフラが“退屈”を引き受けることで、アーティストには作品に集中時間と空間が生まれる。作品の前面に企業名を出さず、創造の裏側を支えることが「見えない、美学」であり、同社の姿勢を端的に示している。
特設ページも公開され、今回のライゾマティクスに続き、第二弾として音楽家の渋谷慶一郎、第三弾として写真家・映画監督の蜷川実花とのコラボレーションCMも順次公開予定だ。アートとテクノロジーを融合する試みとして、バッファローが今後いかに創造の現場と関係を築いていくのかが注目される。![]()












