自動車部品材の廃材から生まれた紙のゴミ箱
セキネシール工業が「KAMIKA BIN」を発売

Photo by Ryoukan Abe

特殊機能紙メーカーのセキネシール工業は、同社が新たに立ち上げたプロダクトブランド「KAMIKA」の第1弾製品として、自動車部品材の廃材を活用した紙製ゴミ箱「KAMIKA BIN(カミカビン)」を、公式オンラインサイトにて発売した。

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同社の紙づくりは150年以上前に始まり、戦後は伝統的な紙すき技術を応用して産業用ガスケット材の製造へ転換。約80年にわたり自動車業界を中心に特殊機能紙を手がけてきた。特殊機能紙の製造過程で発生する汚泥状の産業廃棄物は工場の廃棄物の中でも特に量が多く、その処理に年間約700万円のコストがかかっている。回収・処理には多くの手作業を要する、いわゆる3K(きつい・汚い・危険)な工程だが、もとは耐熱性・耐久性に優れた特殊紙由来の素材であり、本来は価値のある資源でもある。

この素材をただ処分するのではなく活かせないかという問題意識から、インダストリアルデザイナーのNAO IWAMATSUとの協働が実現。「ゴミからできたゴミ箱」という発想から循環するプロダクト「KAMIKA BIN」が誕生した。

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素材は、一般的な紙より密度が高く、適度なしなやかさと革のような滑らかな質感を持つ。

デザインは底をなくした筒形状で、自由に変形できるため狭い隙間にもフィットする。NAO IWAMATSUは「空間に主張しすぎず、日常の中で確かな役割を果たすかたち」を目指したという。また、輸送時の環境負荷を抑えるため、平面シートを巻いた状態で配送し、ユーザーが組み立てる仕様とした。

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(S)W13 x D13 x H18 cm(ポリ袋5L相当) ¥2,100(税抜)2個セットでの販売
(M)W24 x D24 x H36 cm(ポリ袋10-20L相当)¥3,300(税抜)
(L)W35 x D35 x H60 cm(ポリ袋45L相当)¥4,500(税抜)

使用後は「KAMIKA CYCLE」プログラムを通じて回収・再生される。新たな購入時に使用済み製品を返送すると、再びKAMIKA製品へと生まれ変わり、次回購入時に使えるクーポンが付与される。End