一般社団法人more treesとアクシスギャラリーは、森林保全の大切さをより多くの方々に知ってもらうために、more treesの活動に賛同するクリエイターとともに「more trees展　森を感じる12日間」を開催いたします。


日本は、国土の約67%が森林におおわれており、その森林の約40% は、人の手で植えられた人工林です。その大半が戦後の高度経済成長期に木材の需要を見込んで植え替えられたスギやヒノキなどの単一林です。人工林は本来、定期的に間伐などの手入れを行なうことで循環していましたが、海外からの安い木材が大量に輸入されるようになったことなどが原因で国内林業が衰退し、多くの人工林が手つかずのまま放置されているのが現状です。間伐つまり間引くという行為は、木を切ってしまうのでネガティブに捉えられがちですが、間伐をすることで木と木の間に隙間ができ、地面に太陽の光が差し込みます。そこに草が生え、保水力が増し、土壌流出を防ぐなどさまざまな環境保全効果が期待されるのです。


本展では、そうした森林の現状や森林への取り組みを伝える展示のほか、「Play the Living」をコンセプトに間伐材を利用して制作したmore treesオリジナルプロダクトの発表、アーティストの鈴木康広によるインスタレーション作品を展示する他、森や自然をテーマにした写真展を開催します。都心の六本木にいながら、木について考え、森を感じられる展覧会です。

＜展示について＞
●4F　アクシスギャラリー
森林の現状や、森林への取り組みを伝える展示のほか、企業とともに取り組んだ様々なプロジェクトを紹介します。また、人々が楽しみながら日本の森林のためになるような取り組みをしたいという想いから「Play the Living」をコンセプトに、日本を代表する下記のクリエイターとともに制作した玩具・インテリアプロダクトなどを発表・展示します。



参加クリエイター：

深澤直人、鈴野浩一、鈴木康広、小林幹也、清水慶太、倉本 仁、熊谷有記、角田陽太

●B1F　アクシスギャラリー [シンポジア]
日本を代表する下記の写真家による、森や自然をテーマにした写真展「TOUCH WOOD art project」を、新スペースアクシスギャラリー [シンポジア] で開催。チャリティとして、国産材フレームに入れた作品を5万円から販売します。※売上の20％～40％を国内外の森林保全活動に役立てます。



参加写真家（五十音順）：

市橋織江、井上佐由紀、今井智己、渋谷征司、鈴木 心、瀧本幹也、田島一成、辻 佐織、
津田 直、泊 昭雄、長島有里枝、新田桂一、端 裕人、蓮井幹生、平間 至、広川泰士、
ホンマタカシ、松江泰治、MOTOKO、若木信吾

●1F AXISビル中庭
都市の生活では遠い存在になりつつある森に思いを馳せ、記憶のなかの木を呼び起こす、アーティスト、鈴木康広による作品を展示します。

●B1F リビング・モティーフ
会期中、ショップ内にmore treesオリジナルプロダクト販売コーナーを設置。既存のプロダクトのほか、新作の一部を先行販売します。※売上の5％を国内外の森林保全活動に役立てます。

moretrees_プレスリリース

＜関連イベント＞

1）ワークショップ
水谷伸吉（more trees事務局長）さんから森についてのお話を聞きながら、アーティストの鈴木康広さんと一緒に枝や間伐材の端材から「木」をつくります（どなたでもできる簡単な作業です）。木は、ひとつとして同じものはありません。皆さんがつくった「木」は展示中の作品に加えられ、さらに大きな森を形づくります。



日時：11月3日（水祝）14:00～16:00

　　　※台風による悪天候が予想されるため、10月30日より変更となりました。

場所：アクシスギャラリー集合（港区六本木5-17-1　アクシスビル4F）

定員：15名（要予約・先着順）


2）トークイベント
「森から生まれるサスティナビリティ」
鈴野浩一さん、熊谷有記さん、水谷伸吉さんを迎え、日本の森づくりとモノづくりが持続可能な発展をしていくためにデザインができることは何か？そして、これからのモノづくりの在り方をそれぞれの視点から、ひも解いてゆきます。森とデザインの融合から生まれる新しい可能性をぜひ見つけてください！



日時：11月2日（火）19:00～20:30

場所：アクシスギャラリー集合（港区六本木5-17-1　アクシスビル4F）

定員：30名（要予約・先着順）

スピーカー：鈴野浩一（トラフ建築設計事務所）、熊谷有記（デザイナー）、水谷伸吉（more trees事務局長）
ファシリテーター：青木昭夫（more trees designディレクター）