一家に1台? 懐中電灯の新しいかたち、SANYO
「eneloop lamp」。

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暮らしを変える電池として2005年に登場したeneloop(エネループ)。この技術を核に展開される製品群、エネループユニバースプロダクツに、9月より新アイテムが加わる。「美しい灯で人々を守りたい」をコンセプトに掲げる無接点充電式のインテリアライトだ。

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デザインを手がけたのは三洋電機 エネループユニバース事業推進グループ デザインディレクターの水田一久氏。阪神淡路大震災における被災体験が、この製品を着想するきっかけとなったという。報道向け記者発表会では、「涙を浮かべながら商品化を訴えた人物」と紹介されていた。

機能性と美しさが高い次元で融合したeneloop lampは、地震などが起きた非日常時での使用に止まらず、日常生活における照明器具としての活用も想定されている。デザイン性を高め、常に目につく場所に存在させることで、緊急時に置き場がわからないといった懐中電灯が抱える課題を克服。自己放電の少なさというエネループの特性もあって、使いたいときに電池切れという心配も無用だ。

製品化にあたりもっとも苦心した点として水田氏は、無接点による充電システムの実現を挙げる。それ以外にも、点灯時における自動点灯機能や、ランプを回したり頭部を押し込むことによって変更できるモード機能など、多彩な仕掛けが搭載されている。

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発表会後の囲み取材の様子。写真左がデザインを担当した水田氏。右がアドバンスデザインセンター所長の清水正人氏。

気になる値段だが、実売価格は1万5,000円程度とのこと。インテリアショップ中心の取り扱いになるそうだ。これ1台あれば、懐中電灯と読書灯をそれぞれ用意する必要もなく、一輪挿しを思わせる凛とした佇まいは、インテリア小物としても存分にその効果を発揮するのではないだろうか。

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発表会のお土産としていただいたエネループのイメージキャラクター、エネルーピーのメモ帳。こちらはおそらく非売品。