幸せってどういうことだろう?
「眞田塾展」からの回答

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東京・六本木のAXISギャラリーでは1月31日(日)まで、6人の新人アーティストやデザイナーによる造形展を開催しています(入場無料)。展覧会のテーマは「幸せな時」です。

出展作家の6名は「眞田塾」の塾生たち。眞田塾とは、現在カナダ大使館で催されている「カウチン・センタープロジェクト×眞田岳彦 神話の衣服展」を手がける衣服造形家の眞田岳彦氏が主宰する私塾。次世代のアーティストやデザイナーの育成を目的としています。AXISギャラリーを会場に2003年から毎年、異なるテーマを設けて作品発表が行われてきました。

関 美来さんは、しわ(痕跡)というテーマで幸せについて考えました。ひとりの家族が去った後、家に残されたしわ。畳、柿渋、顔料、布といった素材で、新たに刻まれていく幸せの痕跡を表現しています。

関 美来(繊維造形)「しわ」

▲関 美来(繊維造形)「しわ」

山中周子さんは、生まれ育った土地の言葉を作品タイトルに。大事に育てられてきたからこそ、自分も何かを大切にしたい。祖母の畑で綿花を栽培し、紡いで、編み、畑の土で染めて立像を制作しました。

山中周子(衣服造形)「日々を“手ごなす”」

▲山中周子(衣服造形)「日々を“手なごす”」

1月30日(土)14:00からは展覧会場で「Happy tea time」と題して、出品者たちとの対話が楽しめるティーパーティーを企画しました。こちらも入場無料。予約不要ですので、お気軽にお越しください。

照山弥生(デザイン)「Dear Unnecessary」

▲照山弥生(デザイン)「Dear Unnecessary」

佐藤 綾(立体アート)「熱の所在」

▲佐藤 綾(立体アート)「熱の所在」

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宮園夕加(デザイン)「サザエさん」

▲宮園夕加(デザイン)「サザエさん」

本展の魅力の1つは、作品解説パネル。テーマの「幸せな時」について試行錯誤し、作品の形に辿り着くまでの歩みを出品者と共有できます。

清水みのり(立体アート)「繋がり」  「幸せと思った出来事のほとんどは時の経過によって忘れてしまうのはなぜか。『幸せは忘れてしまうものなのか?幸せではなかったのか?幸せとは何なのか?』その答えが見つからなかった。  『幸せを忘れているだけで消えたわけではない』そう思ったとき、すっと気持ちが軽くなった。」

▲清水みのり(立体アート)「繋がり」 「幸せと思った出来事のほとんどは時の経過によって忘れてしまうのはなぜか。『幸せは忘れてしまうものなのか?幸せではなかったのか?幸せとは何なのか?』その答えが見つからなかった。 『幸せを忘れているだけで消えたわけではない』そう思ったとき、すっと気持ちが軽くなった。」