連載「DESIGNEAST PRESS」をスタートするにあたって、まず「DESIGNEAST」についてご紹介します。
「DESIGNEAST」は、デザイン/都市について考えるプロジェクトとして、2009年よりスタートしました。関西を拠点に活動を続けるデザイナー・建築家・編集者・研究者と、専門分野の異なる5名のメンバーで実行委員会を組織し、企画・運営を手がけています。デザイナー・柳原照弘(ISOLATION UNIT/)の“デザインする状況をデザインする”というキーワードを元に自らが拠点とする場所・大阪に可能性を生み出したい、という気持ちからプロジェクトは動き出しました。
既存のデザインイベントとは異なる形態を持ち、デザインによって新しい価値を生み出すためには、何ができるだろう……考えた末、辿り着いた答えは、東京(中心)と地方(周縁)といったバイナリーな関係からなるイベントではなく、「自分たちが今いる場所」としての大阪に、ミラノやストックホルムのような国際水準のデザインが生まれる状況をつくり出すということでした。
2009年9月18〜20日に開催した「DESIGNEAST00」では、“大阪から発信する”のではなく、「デザイン/都市について考える3日間」として、まずは“世界の基準を知ること”をコンセプトに掲げました。国内外よりゲストを招聘し、3つのトーク、2つミーティング、デザインラウンジと題した若手デザイナーによるプレゼンテーション、ショップ、展示を軸にイベントを開催。大阪・中之島にある仮設中のNAKANOSHIMA BANKSを舞台に展開、川辺を楽しめるロケーションも功を奏し、のべ2,000人近くの来場者を迎えることができました。また、企画趣旨を理解し、意識を共有できる仲間にも出会うことができ、一緒につくり上げていくプロジェクト「DESIGNEAST」が胎動をはじめました。
DESIGNEAST00の詳細は、こちらよりご覧ください。(文/DESIGNEAST実行委員会)
この連載では、“国際水準のデザインを関西に”と、2009年より始動したデザインプロジェクト「DESIGNEAST」の実行委員会の皆さんに、DESIGNEASTの進捗状況や関西でのデザイン、芸術、建築、ファッションなどの情報を発信していただきます。
DESIGNEAST実行委員会(柳原照弘/原田祐馬/家成俊勝/水野大二郎/多田智美/古島佑起)