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三浦丈典 著『起こらなかった世界についての物語―アンビルト・ドローイング』

『起こらなかった世界についての物語―アンビルト・ドローイング』
三浦丈典 著(彰国社 1,890円)

建築の歴史にその名を止める巨匠たちが、かつてさまざまな思いを巡らせて描いた「起こらなかった世界(アンビルト)」のドローイングの数々を紹介。そこに広がるのは、”ここではないどこか”。あるものは切なく、あるものは不思議で、またあるものは愛に満ちて。

巨匠たちはそんな絵をどのような思いで描いたのか? その背後に広がる当時の社会認識や建築家たちの人生とともに振り返っていく。建築・デザインに関わる人だけでなく、建築の世界は難しいと思っている一般の読者にこそ読んでいただきたい1冊。139ページ、15 x 14.6 x 1.6 cm

紹介されているのは;
「無意識の惑星」ポール・ルドルフ/「幕切れの余韻」スーパースタジオ/「はかなく伝えるということ」ルドルフ・シュタイナー/愛を求めてまっすぐに」シャルル・フーリエ/「時をかける想像」アルド・ロッシ/「等身大の都市計画」ヨナ・フリードマン/「動かない世界」アルネ・ヤコブセン/「世界の終わりかた」エットレ・ソットサス/「真っ当な不思議さ」アナタウシス・キルヒャーほか、26の物語。