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二川由夫 企画・編『藤森照信読本』

『藤森照信読本』
企画・編集・インタビュー 二川由夫(エーディーエーエディタトーキョー  2,730円)

毎回著名建築家が、その生い立ちから建築を志すに至った経緯、作品やそれにまつわる出来事の振り返りなどとともに、いかにして今の自分があるのかを語るインタビューシリーズ。今回は建築史家にして建築家の藤森照信が登場。長野の自然の中で育った原体験、高校の先輩になるはずだった伊東豊雄氏、路上観察学会と仲間たちについてなどユーモア溢れる語り口で読者を飽きさせない。巻末には伊東豊雄氏との対談も掲載。A5版並製、296ページ。

以下、目次より。

□ 生い立ちーモノ作りへの興味の芽生え
□ 少年時代ー「狩猟」と「皆でつくる」原体験
□ 中学・高校時代ー建築へ
□ 大学時代ー歴史へ
□ 近代への志向と建築探偵のこと
□ 路上観察学会とその仲間たち
□ 現代建築評論に対する姿勢
□ 設計のはじまりの頃ー神長官守矢史料館
神長官守矢史料館 1990-91
□ スタンディング・ストーン=御柱?
□ 赤派/白派のこと
□ 〈建築の一部〉家としてータンポポハウス
タンポポハウス 1990-95
□ ニラハウスのこと
ニラハウス,薪軒 1995-97
□ 縄文建築団と素人の建築 106
浜松市秋野不矩美術館 1995-97
□ 構造と形ー秋野不矩美術館のこと
□ 職人との関係,共同設計者との関係
□ 材料を生かす手腕 134
不東庵工房 2001
□ 施主に選ばれ,施主を選ぶ?依頼主との関係
一夜亭 2003
養老昆虫館 2003-05
ねむの木こども美術館 2006
□ 建築の本質を凝縮するー茶室のこと
矩庵 2002-03
茶室 徹 2005 178
高過庵 2003-04
□ 普通の人に愛される建築ー高過庵
ラムネ温泉館 2004-05
□ ラムネ温泉館のこと
□ 材料の選択ー炭と竹
ザ・フォーラム,炭軒 1998-99
焼杉ハウス,松軒 2005-07
□ 庭か? 建築か?
コールハウス 2007-08
ROOF HOUSE 2007-09
□ 屋根と土の力ーROOF HOUSE
□ 間取りの起源を探るー火と洞窟
□ 国籍不明建築の正体
 Black Teahouse,ビートルズハウス,入川亭,忘茶舟
□ 巨匠論ー欠落と突出の末に成し得るもの
□ 空飛ぶ泥舟のこと
空飛ぶ泥舟 2010

対談:伊東豊雄・藤森照信
憧れと研究,原点と設計