佐藤卓がデザイン AXIS落語会「花緑seasoning」のオリジナル手ぬぐい
注染工程をレポート

2月10日(木)に開催予定のAXIS落語会「柳家花緑独演会』の第2回を前に、佐藤 卓さんデザインによるオリジナル手ぬぐいの注染工程を見学してきました。ご案内いただいたのは手ぬぐいの製造をお願いしている佐藤染業の代表取締役、佐藤一成さん。場所は東京・江戸川区の伊勢保染工所。今や都内に4カ所しかないという貴重な注染工場の1つです。工場内に入るとちょうどオリジナル手ぬぐいの作業の真っ最中。もちろんその他いろいろな柄の手ぬぐいの作業も同時進行で行われており、皆さん大忙し。

まず見せていただいたのは、真っ白なさらしに型とヘラで、海藻などでつくった「防染糊」を置いて柄をつくっていく作業。一気にムラなくリズム良く糊を置いていきます。見た目以上に力のいる作業でした。表と裏、交互に繰り返し、さらし1束で約40枚の手ぬぐいが仕上がります。

糊がくっつかないよう、おがくずを振りかけながら重ねていき、糊置きは終了。オリジナル手ぬぐいのデザインが何となくわかりますか。

続いて、注染工程。糊置きされて折り返された布に染料を注ぎ、滲まないように下からバキュームで一気に吸い取ります。デザインが細かかったり、色が増えたりするほど、作業は複雑で難しくなっていきます。

「おお〜っ」と思わず声がもれる。デザインがはっきりしてきました。

染めが終わると糊を落とす洗い工程。真冬の冷たい水に洗われて、手ぬぐいの色が澄んでいく様子に感激です。

脱水した手ぬぐいを早速天日干しに。風になびくその姿にまたまた感激した次第。

その後、佐藤染業で裁断加工され、完成品が今編集部に。佐藤さん、伊勢保染工所の皆さん、お忙しいところ誠にありがとうございました!

2月10日にご参加の皆さん、心よりお待ち申し上げております。