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山本理顕 著『RIKEN YAMAMOTO 山本理顕の建築』

『RIKEN YAMAMOTO 山本理顕の建築』
山本理顕 著(TOTO出版 4,410円)

建築家、山本理顕の34 年間にわたる活動の記録。初期の住宅、山川山荘(1977 年)から、ザ・サークル・チューリッヒ空港(2015 年)まで、主要29作品をスケッチ・写真・図面とともに紹介。常に社会と人とのかかわりを大切にしながら建築を思考してきた彼は、自身を「気配りの建築家」とも呼ぶ。特に住宅においては、現代社会において壊れてしまった地域社会のコミュニティーをどうすれば回復できるのかを考え続けてきた。

29作品を通してみると、その規模、素材、デザインはさまざまで、ひとりの建築家から生まれた建築とは思えないほどだが、各作品には“山本的気配り”と深い思考の裏づけが見え、少しずつ繋がっていることがわかる、山本理顕という建築家の思想と作品を1つの物語のように読み進めることができる1冊。B5判変型(190×250mm)、320 ページ、和英併記。

以下、目次より;
◎論文 
物語のような本である/建築空間の施設化―「1住宅= 1家族」システムから「地域社会圏」システムへ/共同体内共同体/決まった寸法に意味が生まれる/シンボル/建築家はオタクか?/助け合う

◎作品
山川山荘からザ・サークル・チューリッヒ空港まで

ほか