コクヨデザインアワード 2012 今年のテーマは
「ノートを超えろ!

応募締切まで1カ月あまりとなったコクヨデザインアワード 2012(6月29日まで)。テーマは「Campus ノートを超えろ!」ですが、上の図はCampusブランドの今後の展開を表したカテゴリーマップです。

Campusと言えば、1975年発売のノートが思い浮かびますが、現在では文房具から家具、空間にいたるまで、”学びをサポートする”ブランドへと再構築が図られています。つまり、今回のテーマは、ノートから始まったCampusブランドの新しい展開に見合ったデザインを求めるというもの。もちろん商品化を前提としています。

すでに展開中のCampusブランド商品を紹介すると、例えば、ステーショナリー(学習用ツール)として、鉛筆とシャープペンシルの良い所を生かした小学生のための筆記具「Campus Junior Pencil」。黒鉛とポリマーを混合した芯の採用と、芯径を1.3mmと0.9mmと太くすることで、芯の強度を高め折れにくくしています。これによってしっかりと書くことが可能。芯が折れるというシャープペンシルの欠点を補った、鉛筆に代わる新しい筆記具。

続いては、学生のプリント張り専用のテープのり「Campusドットライナーフィッツ」。のりがドット(点)状に粘着することでのり切れが良く、手軽に美しくのり付けが可能。中高生のひとりあたりの学校での年間プリント配布枚数は1,000枚を超え、のりを使用する用途の大半が「ノートへのプリント張り」。そこで、学生のプリント張りの行為を行動観察したところ、丁寧に張り付けしようとしてプリントがずれ、頻繁に張り直し、プリントが汚くなっている。そうした問題点を解決するために開発されました。

Campusブランドでは教育施設用の家具も展開しています。「Campus Desk Air」は学生の使いやすさを徹底的に追求。デスク天板の両端部に持ち運びしやすいクリアサイドグリップ、デスク両サイドのかばん掛けフックには、かばん紐が傷つきにくいクリアサイドフックを採用するなど、学習空間にふさわしい機能やデザインを追求したデスク。

これらはほんの一例ですが、カテゴリー図にもあるように、家庭用学習家具や公共用学習家具など空間に即した提案や、学生に限らず、学ぶ人全般のあるいは個々の抱える問題を解決するツールの提案をコクヨデザインアワードは求めています。もちろんデザインアワードなので、単なるアイデアや機能だけでなく、しっかりとデザインされていることが大事。

応募締切まで1カ月余りとなりました。募集要項の詳細はこちら